もうちょっとメイクビリーブ
東郷リュウの章
いろいろ買ってきたけど、結局チカラはおにぎりとサラダしか食べなかった。
心配で仕方ないのと同時に、風呂に入る時もテレビを観ている時もチカラが「帰ります」って言うんじゃないかと怯える必要がない。
それは思ったより嬉しいことだった。
「うにゃ…」
0時を過ぎた頃、チカラが急に鳴き出したから、俺はメモ帳を渡した。
チカラが渡したメモを読むと『おうちに帰りたい』の文字。
コイツ……俺がこれを読んでどんな気持ちになるか考えないんだろうか?
「寂しいか?電話もできねぇもんな」
『東郷先輩は寂しくなることないんですか?』
「別に……俺は、誰もいないのが当たり前だしな」
チカラのメモにそう返すと、俺の答えが気に入らなかったのかチカラの耳がまた折れた。
「もう寝るか?ねみぃだろ」
チカラが頷いたから二人で寝ることにした。
ベッドに入るとチカラがすぐに近づいてくる。
か、可愛い…
「もしかして、寒いのか?」
チカラが小さく頷く。
猫は寒がりなのか?
と思って暖房の温度を上げてもチカラは俺から離れない。
「中谷……そんなひっついてると、犯すぞ」
チカラは一瞬ビクっとしたものの俺から離れようとしなかった。
なんて無防備な奴なんだ…
「本当に襲うぞ、中谷…」
キスしながらチカラの服と下着を脱がせていく。チカラは抵抗してるのかしていないのかよくわからない。
確認するようにチカラのモノをそっと握ると、すぐに耳がピンと立った。
「んっ……んにゃ…」
「お前……いつもより感じやすいんだな?」
チカラが恥ずかしそうに頷いた。
本当可愛すぎる…
「……中谷?」
しばらくチカラのモノをしごいていると、チカラが急に服の上から俺のモノを触りだした。
自分から触ってくるなんて珍しいことだ。これも猫化の影響か…
いや、もうそんなんどうでもいい。
「にゃ……にゃあ…」
「どうした?」
チカラはもどかしそうな顔をすると、俺の服を脱がそうとしてきた。
促されるように脱いでやると、チカラはすぐに俺のモノを直接触ってくる。
「ずいぶん積極的だな、中谷…」
「にゃん…」
ヤバい、嬉しい。今日なら2、3回できるんじゃないか?
そんな期待をしつつチカラの上に覆い被さって脚を広げた。
「中谷……可愛い。愛してる」
「う……にゃ、あっ」
ゆっくりとチカラの中に挿入していくと、チカラのしっぽがビクビク動いている。
「気持ち良いのか?可愛いな…」
「にゃあっ……ん、にゃっ…」
夢中で腰を振っているとチカラが俺の腕を掴んだ。
こういうところも、愛しくてたまらない…
そうだ。
こんな夜が続くなら、俺は一生このままだって…
「にゃ、あっ……にゃあんっ……!」
「中谷……イく…」
性器を抜いて、チカラの腹に精液をぶちまける。
息を整えながらチカラの頭を撫でていると、チカラの目がとろんとしてきたのに気がついた。
「中谷……眠いのか?」
頷くんじゃねぇぞと思いながら返事を待っていると、チカラは何を返すこともなく目を閉じてしまった。
……やっぱり、そんなもんか。
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