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もうちょっとメイクビリーブ

悔しすぎる…
電球が切れたくらいであんなに騒いで、絶対東郷先輩にバカにされた!

どうしてもダメなんだ。真っ暗なお風呂とかトイレとか、お化けが出そうで…

「……っくしょん!」

くしゃみをして気付いたけど、体が冷えてきた。とりあえず体を拭かなきゃ…
それでもまた服を着るのはめんどくさい。どうしようか考えていたら大きなバスタオルが目についたからそれを肩から羽織った。

東郷先輩は寒くないかな。
俺のためにわざわざ買いに行ってくれるなんて、やっぱり優しい。

早く帰ってこないかなぁ…

******

10分くらいしたら、鍵の空く音がした。東郷先輩が帰ってきたんだ。

スリッパを履いて出迎えに玄関へ行くと、同時にドアが開いて東郷先輩が入ってきた。

「お帰りなさい!寒くなかったですか……?」

すると、東郷先輩が俺を見て目を丸くする。
俺なんか変なこと言ったかな…

「……中谷」

「はい?」

「ちょっとそこ、座れ」

言われるままにしゃがむと、東郷先輩が靴も脱がずに俺をゆっくりと押し倒してきた。

「うわっ!なんですか!?」

「お前なんでそんなエロい格好で待ってるんだよ」

なんのこと言ってるんだ!?
だってバスタオルかぶってるし、別にエロくなんか…

「先輩、いろいろ言いたいけど靴をとりあえず…」

東郷先輩は俺の言葉を無視して首筋に吸い付いてくる。
冷たくて、ちょっと気持ち良い…

「あ、先輩っ……やめっ…」

「やめねぇ」

「なっ……こんなとこで、やだぁっ…」

「そんなエロい格好で『お帰りなさい』なんて言われたら、誘ってるようにしか思えない」

あーもうこの人とは会話が成立しない!

東郷先輩は首や肩に何度も繰り返しキスをしてくる。
ここでこのままなんて絶対イヤだ!けど…

「東郷先輩の……バカぁっ!」

「なんとでも言え」

今夜は長くなりそうだ。

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