ショート*ストーリー Yuzuki-1 「ん…」 誰もいない保健室。ベッドの上で、秘密の口づけ。 少女マンガみたいな、素敵なシチュエーションだ。 唯一、異常な点がある。 お互いの性器を弄り合っていること。 「朝日……もう、ダメ……んっ」 「……お前の限界は、俺が決める」 「でも、ん……はぁっ……我慢、できなっ…」 「……仕方ねーな、ユズ…」 朝日がしごく手を止めて、ついでに朝日のモノをしごく俺の手を離した。 「脚、もっと開け」 言われた通りにすると、限界間近のそれに朝日の顔が近づいてきた。 「ふ、あぁっ……朝日…」 朝日の舌が先端を刺激してくる。 気持ち良すぎて、おかしくなる… 卑猥な水音と共に、朝日が一度口を離した。その隙に俺は朝日に気になる質問をしてみる。 「ね、朝日……せーえきって、おいしい?」 「……さぁな」 朝日が面倒そうに答える。 「俺も、朝日の舐めたいよ…」 そうせがんでみたけど、朝日は何も言ってくれなかった。 何度言っても俺が舐めるのはダメなんだ。朝日いわく『なんとなく不快』らしい。 「ん、あっ!!あ、あぁん……朝日……良いっ…」 朝日がまた俺のモノをくわえた。朝日は俺の弱いところを全部知ってる。 だから俺はすぐにイっちゃうんだ。 「ね、あんっ……あさ、ひ……イく」 朝日はわかってるとでも言うように俺のモノをくわえたまま手も使ってしごいてくれた。 待ち構えていたかのように俺は身震いをして精液を吐き出す。 朝日は一瞬顔をしかめたけど、そのまま俺の精液を受け止めてくれた。 「朝日……大丈夫?」 最近慣れてきたけど、朝日の口内に出した時の罪悪感は綺麗に消えない。 いつも通り謝ろうとすると、朝日が俺の頭を掴んで引き寄せてきた。 「ん……?」 目を閉じると朝日がキスしてくれた。だけど、何故か朝日は俺の髪を掴んで頭を下げてきた。 俺は上を向いて朝日とキスしてる状態だ。なんでこんなことするんだろう?と思ったら、その答えはすぐにわかった。 「ん……んっ!?」 朝日が、口の中の精液を流し込んできたのだ。 抵抗しようとしたけど、朝日が怒るかもしれないからすぐにやめた。 自分が出した精液が、舌を伝って喉元まで流れてくる。反射的に飲み込むと、喉に痛みが走った。 うわ、案外マズい… 何回かそれを繰り返していると、朝日が口を離した。 「おいしかったか?“せーえき”」 「……朝日のが良かったよ…」 自分の精液を飲まされて、嘲笑われて、それでも俺はこの人をますます好きになる。 それが、義務みたいに。 [次へ#] [戻る] |