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ショート*ストーリー

「つーか……お前の誕生日はいつなんだよ?」

玲の突然の質問にきょとんとした。
「俺?うーんと……いつだったかなぁ」

忘れてしまった。自分のって案外覚えないもんだな。

「思い出しとけよ……何が欲しい?」

「え!?……玲、良いの……?そんなアブノーマルな…」

「何を想像したんだお前は!?」

至近距離で殴られると本当に痛い。嬉しいから良いけど…

玲に『常識はずれの物は禁止』と言われて、俺は一生懸命考えた。
玲のくれるものならなんだって嬉しいけど、そう言われても玲困るだろうし。
かと言ってエロ系は禁止。
うーん……もう選択肢ないような。

……あ。
そうだ!!今こそこれを言う時じゃん!!
すっかり忘れてた。

「あの、じゃあ……誕生日に玲の気持ち、教えてほしい」
玲は「はぁ?」と言って眉をひそめた。

「だからね、俺のことどう思ってるとか……可能性はどれくらいとか……どこが好きとか、どこが嫌いとか、何でもいいから…」

……だ、ダメかな。
でも今の一番の願いはこれだし…

しばらく押し黙っていた玲だったけど、やがてゆっくり口を開いた。

「……お前はすぐ調子乗るしいちいちうるさい奴だけど、友達としてはそこまで嫌いじゃねぇ」

玲…
どうしよう。俺まだ誕生日じゃないのに、こんな嬉しい言葉もらっていいのかな。

「毎日旨いメシ作ってることは感謝してるし……尊敬してる。ただお前の女々しいとこはマジでイライラする」

後半の言葉が胸に突き刺さった。
相当俺のこと『女々しい』って思ってんだな。俺は普通にしてるつもりなんだけど…

「あとなんだ……可能性?0.01%くらいじゃねーの」

……低い!!低すぎる!!

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あきゅろす。
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