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ショート*ストーリー
Yuzuki-3
わかってるよ。
朝日は俺が恥ずかしい思いをしたら、もう朝日の言うことにだけ何でも従うようになるって、わかってるんだろ。
俺だって自分でわかってる。
それでもこれは、俺の希望でもあるから。

だけど朝日、ワガママを言えるなら。

『朝日…』

『……バカだな、ユズ』

朝日の気持ちも、聞かせてほしかった。



どこに出せば良いか訊いたら、朝日が「俺の手に出せ」って言ってくれたから、その通りにした。

朝日はいやいやなんじゃないかって不安だったけど、いざ出してみると涙が出そうなほど気持ち良かった。

「朝日……俺、嬉しい…」

「……まだ、終わりじゃねーよ」

朝日が冷たい声が聞こえたかと思うと、腕を掴まれてベッドに投げ出された。

「や、朝日……?なに?」

まだ終わりじゃないんだ…
そう思った瞬間に、不安と期待が混ざり合って息が詰まった。

「ユズ……男同士のセックス、わかるか?」

「せ……なに、わかんない…」

『セックス』?俺と朝日が?
朝日は俺と『セックス』したいの?

「……じゃあ、教えてやる」

……あ、いつもの朝日だ…
朝日は俺のわかんないことは全部教えてくれる。朝日は、優しいから…

「ユズ、服邪魔だから……脱げ」

もう意味とか予測とか、無駄なことは考えるのをやめた。
言われた通り俺は全裸になる。

だけどやっぱり…
「は、恥ずかしいよぉ……朝日…」

「恥ずかしくなんかねーよ」

そう言って朝日は俺の両腕を掴んだかと思うと、一気に体を押し倒した。
なんだか、自由が奪われた感じ。こんなことしなくても、朝日に逆らったりしないのに…

「あ……朝日っ!?」

そう思ったのも束の間。
次は俺の脚を持ち上げて、朝日はお尻の穴に指をいれてきた。
朝日の指、なんかぬるぬるしてて、変な感覚…

「や……あっ、朝日……なんでこんなことするの……?」

「……ここに後で、俺のチンコが入るから」

朝日の答えに耳を疑った。
朝日の……でもだって、そんなのおかしくないかな……?

「……嫌か?」

朝日に尋ねられて、俺は首を振った。
『俺、朝日となら何でもできるから』
そう言ったのに、朝日忘れちゃったのかな…

朝日はため息をついて、俺の中で指を動かし始めた。

「ん、う……あっ!!」

朝日が指を止めて「どうした?」と尋ねる。

「あ、のね……今のとこ、すごい気持ち良かったからね……もっと……あ、あぁっ!!」

『もっと、弄って』
そう言うつもりだったのに、朝日が激しく指でそこを突いてくれた。
すごい、こんなところが気持ち良いなんて……全然知らなかった。

「あっ、はぁんっ……朝日、お尻、気持ち良いよ……おかしく、なりそっ…」

「……じゃあ、もう大丈夫だな…」

朝日の優しい声。
これからどうなるか全く想像がつかないけど、不思議と不安は消えていた。

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あきゅろす。
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