ショート*ストーリー
Yuzuki-2
『ユズのオナニー覗きにきた』
朝日の言葉が頭の中にわんわん響いてる。
とりあえず、この汚いものを隠さなきゃ…
そう思って、熱を失いかけている自分のモノを下着の中にしまった。
すると「隠すなよ」と俺に歩み寄る朝日。
「やっ……やだよ……俺、朝日にこんなの……知られたく、なかったもん…」
怖くて朝日の顔を見ることができない。
いくら優しい朝日でも、こんなの見たら『気持ち悪い』って言うに決まってる…
「ユズ……なんでそんなこと言うんだよ?」
朝日の問いに、俺は顔を背けたまま答える。
「だって、朝日は俺のこと嫌いになっちゃったろ?俺がこんな……朝日に隠れて、エッチなことしてるって知って…」
朝日は何も言わない。
俺はせきを切ったように話し続けた。
「でも……ダメなんだ。俺、朝日とキスしてると、気持ち良くて……触りたくなっちゃうんだ…」
正直な気持ちがどんどん出てくる。どうせ嫌われたなら、朝日に俺の気持ちを伝えておきたかった。
「朝日……朝日は何も、言ってくれないし……俺はっ…」
自分の口が何かで塞がれた。
「あ……さひ…」
朝日の唇が離れて、朝日の表情をようやく見る。
朝日はいつもの優しい顔で俺を見つめていた。
「ユズ……俺は、ユズのこと嫌いになってねーよ」
「……嘘……だって、俺……朝日のこと…」
「……好き?」
「……うん……好きっ…」
自分の言った『好き』の意味が、どんな意味かはわからない。
だけど朝日が抱き締めてくれたがら、これで良いんだと思う。
俺がじっとしていると、朝日は俺を抱き締めたまま小さく尋ねた。
「ユズ……俺のこと好きなら、キス以上のことも我慢できるか?」
キス以上のこと……?
キス以上のことってなんだろう。
「わ、わかんないよ……何するの?」
「……ユズのここが、もっと気持ち良くなること」
そう言って朝日は俺の股間を撫でた。
失いかけていた熱がまた戻ってくる。見られただけじゃなく、触られるなんて……!!
「や、やだよっ……朝日…」
「ユズ……俺とのキスで勃起してたくせに、断ってんじゃねーよ…」
朝日の冷たい言葉に、胸がギュッと締め付けられる。
俺は朝日に嫌われることが、一番怖いから。
「ご、ごめんね……朝日、嫌わないで……俺、朝日となら何でもできるから…」
「……我慢できるか?」
「我慢なんかじゃないよ……朝日がしてくれることなら、何でも嬉しいもんっ…」
焦ってそう言うと、朝日は優しく俺を撫でてくれた。
朝日……俺を嫌わないでくれただけじゃなくて、キス以上のことをしてくれるなんて…
俺は幸せと期待で胸がいっぱいになった。
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