ショート*ストーリー _ その日の夜。 冷蔵庫にあった食材で適当に料理して、食べ終えると自分の部屋のベッドにゴロンと転がった。 寂しい… 玲がいても夜ご飯を食べたら自室にこもるから変わんないけど。 同じ空間に玲がいないってだけで、さーみーしーいー!! はぁ。玲、早く帰って来ないかな… ガチャリという音で、目が覚めた。 いつ寝たんだ俺!!玄関が開いたのか?……玲、帰ってきたんだ。 急いでドアを開けると、なんと真っ赤な顔の玲がリビングの入り口で倒れていた。 「れっ……玲!?大丈夫!?」 「ん……湊?」 玲の吐く息からアルコールの匂い。 たくさん飲んだんだな… 「玲、今お水持ってくるから…」 「うっせー!!死ね」 玲、酒癖悪かったんだ……可愛い。 玲にお水を飲ませて、部屋に運んであげることにした。 やっぱりここは……お姫様だっこだよな!?やべっ超緊張!! おそるおそる、ぼーっとしている玲の肩と膝の下に手を滑り込ませる。持ち上げてみても、玲は抵抗しなかった。 玲、軽いな……こんなに間近で顔見るの初めて。 じっと見つめていると、玲の虚ろな目と俺の目が合った。 か……可愛い!! 「てめえ……気やすく触んな」 「ご、ごめんなさい!!」 玲の部屋まで走ってベッドにおろす。やっぱり中身は怖い… 玲はベッドの上で胡坐をかいて俺を見上げた。 「……何?玲」 「……あちぃから……脱がせろ」 「ぬ……脱がせろ?」 とたんに顔が熱くなった。 だってあの玲サマの服を脱がすなんて!! 玲が「早く」と言うので、震える手で玲の着ているTシャツの裾をめくる。 白くて綺麗な玲の腹が見えた。 やばい……興奮する。 だんだん上にあげて、ついにTシャツを剥ぎ取る。 「玲……すげぇ…」 玲の裸は見たこともないくらいに綺麗だった。乳首とか、やばい、美味しそう… 玲の顔を見ると、虚ろな目で睨まれた。 「欲情してんじゃねーよ…」 「し……してないですっ」 首を振ると、玲が俺の顔から視線を下ろす。玲の目の高さほどに、俺の大事なモノがあった。 玲、見てる……?そう思ったとたん、玲は俺の大事なモノを思い切り掴んできた。 「だぁっ!?れ、玲……?」 「てめえのこれは欲情してなくても勃ってんのか…」 い……痛いところをつかれた。でも玲のこんな綺麗な体見せられて……しかも顔は色っぽく火照ってて……平然としている方が無理だ。 玲は掴む手に一層力を込めた。痛いけど、嬉しい… 「喜んでんじゃねーもぎ取るぞ」 「ご、めんなさい…」 玲は俺を強く睨む。怖いけど……どうしても、その綺麗な上半身に目がいってしまうんだ… [*前へ][次へ#] [戻る] |