メイクビリーブ
..☆
もうダメだ。
なんで東郷先輩の手つきってこんなやらしいんだろ。すげぇ優しかったり激しかったり、焦らされたりすると『もっと』って言いたくなる。
「はぁっ……あ……ひゃあっ…」
「……どっからそんなイイ声出してんだ…」
東郷先輩が呆れ笑いをしたから恥ずかしくなって、より力を込めて抵抗した……つもりだったけど、効果は無い。
悲しい…
いっそのこと、この快感に溺れてしまいたい。
東郷先輩のこと好きって認めて、この虚しい抵抗をやめれば、もっと気持ちいいんだろうな。
あー、それも良いかもしんない…
『今でもそう思ってるんですか?お互い好きじゃないって』
夏樹の言葉を思い出した。
もう俺のモノは完全に硬くなっていて、情けなくダラダラと汁まで流している。
東郷先輩は嬉しそうにその汁を手に付けているけど、俺はすごく嫌。
「せ……んぱっ……やだ……汚いから…」
そう言っても、東郷先輩は聞こえないフリ。
それどころか手のスピードを早めてくるから、俺は達しそうになる。
もうそろそろ、やめてくれなきゃ…
「で……出ちゃう……先輩…」
今まで無反応だった先輩がこっちを向いた。
「……出ちゃうんだ?」
そう言ってるだろ!!聞こえてるなら離せよ…
「大丈夫、中谷のは全部俺がもらうから」
……大丈夫じゃない!!
頭おかしいんじゃないのか!?
何をするつもりなんだ…と思っていた束の間、下半身に不思議な感覚が走った。
慌てて見ると、なんと、東郷先輩が……
「な、何して……ひゃあぁああっ!?」
俺の先端を舐めたかと思うと、東郷先輩は俺のモノを一気にくわえた。
「やっ……あっ!!あっ…」
東郷先輩が一度口を離した。
「中谷っ……俺……中谷が…」
そっからのことは、残念ながらよく覚えてない。いや俺は残念じゃないよ!!全然残念じゃない!!
でも東郷先輩の舌に刺激されて、『気持ちいい』『イく』って心の中で何度も叫んでた。
とにかく気がついたらもう、俺はイってた。
「と……東郷せんぱ…」
出してから気がついたんだけど、俺のモノはまだ東郷先輩の口の中。たぶん出たモノも、同じく。
ショックで口をパクパクさせていると、東郷先輩の喉が縦に動いた。
の…飲んだ!?
信じられないっ……!!
頭おかしい!!ありえない!!
東郷先輩は俺の表情に気付くと、ため息をついた。
「……俺のこと、そんな目で見るな…」
無茶言うな。
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