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メイクビリーブ
..☆
「あっ…」
硬くなった俺のものに直接東郷先輩の手が触れる。

「中谷……中谷っ…」
東郷先輩は何度も俺の名前を呼びながら首筋に舌を這わせる。

恥ずかしさと興奮が相まって、心臓が溶けそうだ。前の大画面では美男美女がキスしてるっていうのに、俺は男に下半身触られて変な声出してる。
なんで俺が、こんな目に…
ただ、俺は夏樹が心配で…
「ひゃあっ…」
もうやだ、そんなに強く触らないで…

「な、中谷っ…」
東郷先輩が俺の顔を見て急に動揺した。
「中谷、泣くな!!お前に泣かれたら、俺はどうすればいいんだよ…」
あ、俺泣いてるのか…
眉を八の字にした東郷先輩を見てたら沸々と怒りがわいてきた。
そもそもあんたのせいでっ…

「中谷……泣き止めよ…」

「な……泣き止まない!!」

怒りに任せて東郷先輩の上半身を思い切り突き飛ばし、俺は劇場を飛び出した。



チケット売場に戻って、トイレの中に駆け込んだ。後ろから東郷先輩が追いかけてるのはわかってたから、個室に入って鍵をかける。
「中谷!!……な、中谷…」
ドアの向こうから、東郷先輩の落ち込んだ声がする。

開けてやるもんか!!
だって公共の場で、あんなこと…
ていうか……とにかくコレを鎮めなきゃ。

しばらく下半身の鎮静に集中していると、東郷先輩の声がした。
「中谷……あの、調子にのりすぎた…」
……なんか、変な状況だな。
俺の方がちょっと立場が上、みたいな。

「お前がいつも勃起してんの知ってて……今までは、我慢してたんだけど……今日は…」
東郷先輩がボソボソなんか言ってる。

困ってる東郷先輩がすごく珍しくて、もっと見てみたくなった。
「そんなに欲求不満なら、他の人をあたればいいじゃないんじゃないですかー…」
どうだ、答えに窮してしまえ!!

と思ったら、東郷先輩に即答された。
「お前以外の人間に俺はもう欲情できねぇんだよ!!」

な……
「何バカなこと言ってんですか!!」
「嘘は言ってねぇ!!早く開けろ!!」

東郷先輩は例によって『変なことしねぇから』を繰り返した。
約束してくれるのは良いけど、約束がなかったら何しても良いと思ってんじゃないのか…?

「な……中谷ぃ!!」
「ひゃあぁああぁっ!?」

東郷先輩はイライラしてきたのか個室のドアを殴ってきた。本気じゃないだろうけど……怖い!!

「あーもう……映画終わってんぞ!!昴たち行っちまうぞ!!」

えっ!?それは困る!!

急いでドアを開けると、外で待っていた東郷先輩に……抱きすくめられた。

東郷先輩が耳元で呟く。
「……もう、嫌われたかと思った…」

……は?
何言ってんだこの人。
おかしいよ。
……でも、背中に手くらいなら回してあげようかな。

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あきゅろす。
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