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メイクビリーブ
おまけ
リュウと中谷とサヨナラした後のことだった。

「あれ、夏樹くんもこっちの道?」
「はい」
「じゃあもう少し一緒だね」

っつっても、どうなのこの組合わせ。
俺からすると、親友の恋人の友達?

「……あの、僕は東郷先輩に嫌われていないでしょうか?」
突然夏樹くんが口を開いた。

「さぁ……なんで?」

「僕のせいで、何度もチカラさんが危ない目に遭っていますから…」

「……そんなことで嫌わないっしょ。それに、それは夏樹くんのせいでもないと思うよ?」

夏樹くんはまだ納得の表情を見せない。
「でも東郷先輩の方はチカラさんをとても好いてるようですし…」

『の方は』って…
2人の関係性ちゃっかり把握してるなぁ。

「大丈夫だよ。夏樹くんはキューピッドだから。それにリュウは中谷の友達を嫌いになることなんかできない」

「キューピッド?」

「そう。だから仲良くしてやってよ。中谷とも、リュウとも」

そう言うと、夏樹くんは安心したように微笑んだ。

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