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「うわぁ…」

ひどい。ひどいです。
バスに乗り遅れそうになりそのまま置いていってくれればいいものを置いていってくれずバスへ強制連行。

バスの中で見たのはウザい位の(むしろウザい)むさっくるしい男共。

あたし聞いてないんですけど。
7校同時ってなに。
…早くも帰りたいんですけど、

しかもなに、見えてるんですけど。幸村様楽しそうに微笑んでるんですけど!

「楽しみだね、奈佳」

「いえ全く」

え?

「…なんでもないでーす」


あたしこの中でやってく自信はげしくないんですけど。
なんかおかっぱとか金髪とか沢山いるんですけど!


とりあえず席に座りたい。寝たい。
…早くこの状況を忘れたい

「奈佳、こっちきんしゃい」

「…………、」

「無視か」

変態が自分の座っている席の隣をポンポンと叩いている。
…そこに座れってか

他にどこか空いていないか周りを見渡す。
…空いてねえ。
柳生の隣には柳が座っているし、ジャッカルの隣にはキタロウが乗っている(本物?)
ブン太の隣にはハイテンションの金髪がいる、赤也の隣には茶髪のキノコヘアーが座ってる。キノコヘアーが
真田は老け顔メガネと話してる(レギュラージャージ着てるし、生徒だよね?)
幸村様の隣には優しげな、幸村様と同じ雰囲気を纏っている人が座ってる。…あそこに近寄るのはやめよう。

「ふう、」

しょうがない。
しょうがないから仁王の隣に座ってやる。

「いつになく素直じゃのう」

「知り合いいないんだからしょうがないんです」

他に知り合いがいたら隣になんか座んねえよぼけえ。
ちょ、なに気に腰に手回すな!

腰にある手をペシッと叩き落とす。
隣の変態は至極楽しそう。

「相変わらずの人見知りっぷりやの」

「…うるさいよ」

そーですあたしは人見知りですがなにか!
てゆーかこのバスに乗ってる奴らが老け…ゲフンゲフン大人びすぎて話しかけずらいの!

「奈佳、」

仁王の声が少し低くなっていつもの冗談めいた言葉を発する仁王とは違うことがわかった。(急になに?)


「なに」


幸村が呼んどる

物凄い笑顔で。そういって銀髪変態コノヤローはあたしを魔王の下へ送り出した。








(あたしがナニをしたんだ神様のバカヤロー!)


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あきゅろす。
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