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センパイたちを尾行しはじめて5分。
今のところ問題はなし。
多分センパイたちはコンビニに向かってる。

「なに喋ってんのか聞こえねぇ」

なにか喋ってるのは聞こえるが、どんなことを話してるのかはわからない。
(あ、コンビニついた)

コンビニに着いたと思ったら入り口の前で二人は止まって話してる

「んー、あとちょいで聞こえんだけどなぁ」

仁王センパイのことだからすぐに気付きそうだと様子を見守っていると、丸井センパイはコンビニに入らず帰ろうとしている

「おっ、丸井センパイ帰んのか?」

チャーンス!と思い丸井センパイに近づこうとした俺は衝撃を受けた。

「あっ!」

(なにしてんだよあの変態っ!)

仁王センパイが丸井センパイの腕を掴んでる、ここまではいい(許せねぇけどな!)
仁王センパイの顔が丸井センパイの顔に近づいてる。
もうキス出来んじゃないかってくらい。

「ちょ、仁王センパ、!」

「離せよ仁王変態ー!」

がつーん!

慌てて丸井センパイのところに近づいて止めようとした、ら。

仁王センパイのほっぺを殴った。

それもグーで。


「俺は用事あるって言ってんだろぃ!暇なら赤也誘え赤也!」

そう言って丸井センパイはどすどすと帰っていった


「赤也なんかいらん」

俺に気付いたんだか気付いてないんだか、仁王センパイはそう呟いた。

「俺だって仁王センパイなんていらないっスよ」

後ろから近づいてそう言った。
仁王センパイは特に驚いた様子ない。(俺見た瞬間ため息つきやがった!)

「やっぱりお前さんか、赤也。」

「やっぱバレてましたー?」

俺もたいして驚かない。
だって相手は仁王センパイだし。

「バレバレじゃ。」

「ははっ、まあいいじゃないっスかー。」

仁王センパイの正面に立つ。
丸井センパイに殴られたツラを笑うために、だ。

「あららー…。派手にやられっスね」

仁王センパイのほっぺは派手に腫れ上がっていた。
……笑える。

「ま、怯えてなんも出来ないどっかの後輩よりマシじゃろ」


ピキ

仁王センパイの顔をみて笑ってた俺の表情が固まる。
なに、それって俺のこと?






(そんな腫れたほっぺで言われてもカッコよくないっスよ!)

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あきゅろす。
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