通常モード]
[
URL送信]
|
心理テスト 前編 「ねぇねぇ、景ちゃん先輩！」 「アーン？なんだ？」 「景ちゃん先輩にとって、腕時計ってどんな存在？」 「…いきなりなんだ？」 部活中、突然麻燐は跡部に聞いた。 部活中にたるんどる！とかは気にしない。 「心理テストだよ！答えて〜！」 「…ふん、いいだろう。ま、俺様くらいに忙しくなると腕時計は無いと困るな」 「なるほど…。じゃじゃん！それは彼女に対して思ってる事だよっ」 「………」 「つまり、景ちゃん先輩は彼女は無いと困るくらい必要なんだねっ！」 「……（ま、確かに、無いと困る…っつーか心配だがな）」 ちら、と麻燐を見る跡部。 いえいえ、麻燐は貴女の彼女ではないですけどね。 「そんなに大切なんだね！」 麻燐ちゃん、自分の事とは全く思わない。 「ん〜なんや？自分ら、心理テストやっとるん？」 「心理テスト？懐かしいですね」 「あ？俺はやった事ねぇぜ」 「あっ、皆！」 「俺らも混ぜてーな」 「俺も俺もっ！」 「俺もやるC〜」 「勿論いいよっ！」 という事でレギュラー＋麻燐で心理テスト開始です。 「えーと、校庭にタイムカプセルがありました！さて、それは何年前の物でしょう？」 「せやなぁ、ほな20年前や」 忍足、20年前。 「俺は16年前！」 向日、16年前……細かい。 「うーん、30年くらい前か？」 宍戸は30年前。どうやら適当みたいです。 「俺様は50年だ」 跡部、50年前。 「それなら俺は87年前で」 鳳、87年前……なんて細かい…。 「……60年前」 日吉、先輩より前にして下剋上か！？ 「じゃー俺は99年前だC〜！」 芥川……細かい。 「ふむふむ…樺ちゃん先輩は？」 「……100年前…です」 わお、一番キリがいい！ 「で、結果は何なん？」 「えーとね、恋のライバルに勝てる確率！」 「「「………」」」 あらら…。 「アーン？その答え、間違ってんじゃねぇのか？」 「せや、俺が20%なんてありえへん！」 「ガーン！俺侑士より下かよ！」 「…なんや、俺に負けるのが一番嫌みたいな言い方やな」 「ったりまえじゃん！」 「……！！」 忍足、ショーック！ 「（60%……跡部さん達には勝った！）」 日吉、下剋上達成！ 「俺99%だC〜！皆に勝ったー！」 芥川は皆に向けて勝ち誇った顔。 嬉しかったみたいですね。 「…ちっ、87%……」 鳳、黒いオーラが出てきてますよ〜。 「樺ちゃん先輩100%だったよね！おめでとう！」 「…ウス」 「「「（えっ！てことは樺地より下！？）」」」 皆さん、樺地に負けてるようです。 「ま、所詮心理テストだがな」 「せや、本当とは限らへん！」 皆、自分に言い聞かせてます。 「んーと、さっきの話からして、皆は同じ人が好きなの？」 「「「………」」」 それはお前だよっ！と心の中で突っ込む。 「えー、だれだれ？教えて〜！」 「…そ、そんなことより、続きやろーぜ？」 上手く話を逸らす宍戸。 「まだこれ、読み終わってねーんだろ？」 岳人が麻燐から心理テストBOOKを取る。 「あー！麻燐、皆に出すー！」 「「「だーめ」」」 皆さんこれ以上心を探られるのが嫌みたいです。 たとえ心理テストでもショックなんでしょうね。 「へぇ、結構いろんなのがのってるんだな」 岳人がペラペラとページをめくる。 「どれどれ？…うわ、こんなことまでかよ！？」 宍戸…一体何を見つけたんだ。 「よし！俺が出したる！」 忍足が岳人から本を奪い、ページをめくる。 「んー、よし、これにしよ。…動物園でキリンを撫でてあげたあなた。初めに撫でたのはどこ？」 「キリンさん？んーと、そうだなぁ…」 忍足、なんかニヤニヤしてます。 ちなみに、忍足以外は答えを知りません。 「えーと…ほっぺ！」 「…へぇ〜、なるほどなぁ〜」 「おい、結果なんだよ」 「それは、キスされて嬉しいとこや」 「「「まじか？」」」 答えに対して異常に大きな反応。 「え〜？麻燐、そうなのかなぁ？やったことないから分かんないよ？」 「やってみたら分かるで！」 はぁはぁ言ってる忍足。 「忍足、麻燐に近づくな」 「なんでや！」 「危ねぇ」 「う…そんな景ちゃん怖いなぁ」 「うぜえ」 跡部、忍足に対しては黒いです。 それだけ麻燐ちゃんを愛してるってことですね！ 「つ、次いこうぜ！」 空気に耐えられない向日が話を変えました。 心理テスト前半戦終了。 心理テスト 前編 （心理テストでも皆本気なんだぜ……ｂｙ向日） ←→  |