Who!? 中編 「あんたたちが氷帝のテニス部員?大したことなさそー」 くすっと笑って氷帝テニス部レギュラーを挑発中の永久。 皆さんは、ようやく事が理解できたようです。 「……未永に弟がおったんや…」 「全然知らなかったぜ…」 「やっと理解した?理解力もないんだな、氷帝って」 「……お前、小学生のくせに生意気だな」 「俺は2年生だ」 永久が日吉を睨みました。 お、おい、と宍戸が日吉を止めようとしたが……、 「……2年生?小学2年生か?」 「中学2年生だ」 「…………」 遅かったようです。 「ぴ、ピヨ……。永久はね、私と1つ違いの弟なの」 「……え?1つ違い…?」 日吉は眉を潜めました。 そして、自分より20cm程目線が下の永久を見ました。 「……てことは…俺と同い年か?」←172p 「そうだよ。れっきとした中2だぜ」←152cm 「ははっ、俺よりチビじゃねーか!」←158p 「おかっぱの人は静かにしててください」 「っな!?」 「ちょっ、永久!」 「……未永、こんな奴等と一緒の学園に居るのかよ?」 呆れた様子で永久は言いました。 「……アーン?こんな奴等だと?」 「そーッスよ。大体、あんた顔酷いし」 油性ペンで落書きされてる跡部を見て言いました。 「……永久、それは私がやったんだよね…」 「知ってる。わざわざ自分でこんなことしないしね。……まぁ、しそうな人たちだけどさ」 永久、相手を先輩と思わない口ぶりです。 「……てめえ、いい度胸じゃねーか」 跡部の怒りを買いました。 「ふん、未永が通ってる学園がどんな所か見に来たけど……練習しずに追いかけっこしてるし、誰も止めに入らないし、俺のこと小学生と間違えるし」 「…最後のは関係ないんじゃ…」 永久のオーラに姉の未永でもツッコめません。 「……おい、永久。ちょっと言いすぎだぜ」 「…亮兄貴……」 「俺たちだって、いつも練習してないわけじゃねーぜ?未永が居残りの時はちゃんとやってるんだ」 「え、ちょ、酷くない?」 「……それもそうですね。……すみませんでした」 「え、永久も認めちゃうの?」 未永、状況が掴めず。 「……君、宍戸さん相手だと態度変わるね」 「…まぁ、小さい頃から遊んでたし」 「……それにしても、生意気だな」 「うるせぇキノコ」 「なっ…!?」 「ちょっと!永久!ピヨはキノコじゃないわよ!」 「……未永先輩…」 「かっこよくてツンデレキノコなんだから!」 「未永先輩」 未永、場の空気をもっと悪くしないで下さい。 「…ふん。どっちにしろキノコじゃねーか」 「……お前、俺に喧嘩売ってんのか?」 「別に。俺を小学生と間違える奴なんて喧嘩を売る対象にもならねーよ」 「………てめえ」 二人の間に雷が見えます。 「……ね、ねぇ!永久は…何しに来たの?」 その雷を止めるべく、未永は二人の間に入りました。 「……様子を見に来ただけ」 「様子?」 少し永久は落ち着きました。 日吉は永久を睨むのを止めました。 「そ。未永は部活でちゃんとやってんのか…。それに、俺も氷帝見たかったし」 「……?そうなの?」 「うん。そしたら……未永が転んでた」 「あ、あはは……」 そして、今に至るわけですね。 「ふん、つまりは部外者だろ。少しは口を慎め。……なぁ、樺地」 「ウス」 「……誰?」 跡部の後ろに立ってる樺地に気付き、永久は眉を寄せました。 「樺っち。永久と同じ中2だよ」 「え」 自分より40p程上の樺地を見上げました。 「……ウス」 「……。まぁ、あんたはそんな悪そうな人じゃなさそうだし」 「俺たちの事は悪いって言いたいのかよ」 「当たり前だ、キノコ」 永久、日吉を完全に敵と判断したようですね。 「……なんや、未永に似とるんか似てないんか……」 「…あんた、関西弁……?」 「おう。忍足侑士や。将来、自分の兄貴に…「ならないわよ!」……冗談やって」 「……それじゃ、忍足さん」 「ん、なんや?」 「未永の半径100m以内に近づかないでくださいね」 「自分も酷いんやな」 姉弟ですから。 Who!? 中編 (こんなに第一印象が悪い奴は初めてだぜby日吉) ←→ |