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厨二病
見せなきゃ oh oh



「しえみ,って呼んで良いか?」
「じゃ,じじじじゃああたしもり,りり,燐ってよぶね!?」


友達になってくれて嬉しかった
それだけ











私の名前は杜山しえみ
十五歳です


私ね,ずっと友達がいないんだ
小さい頃からずっと,幽霊が見えてたの
ううん,幽霊だけじゃない
なんだろう…もっと,もっと大きな物が
でもよくわかんなくて

それに毎日毎日おびえて
そしたら
友達も出来なくなっちゃった
この学校に入学したのだって
私を知ってる人が居ないからなの

でもね
でもね

結局,どこにいても「私」なら
「私」だから
意味ないの
意味無かったんだ


こないだね,朴さんって子が,手帳を拾ってくれて
私の手帳って,植物図鑑みたいになってて,
葉っぱとかも挟まってるから,気味悪いってよく,言われる,ん,だけど…
そのこ,普通に拾ってくれたの

うれしかった
友達になりたいと思った
でもね

神木さんって人は,私のことが嫌いみたいなの
朴さんを私から遠ざけるように,どっかへ行くの

なんでだろう
私,神木さんに何か悪いことした?
なんでダメなんだろう
なんでだろう,ねえ,燐

どうしていつまでも「私」のままなのかな



燐,あのね
私,燐っていう友達ができてから
私,あなたをだましているような気分になった
というか,だましてるんだ
本当はね
貴方が一人だったから話しかけたの
転入生って知ってたの

それで
私のこと覚えてほしくて
あんな変な登場の仕方をしたの
馬鹿なふりをしたの

ごめんなさい

燐,よければ
許して欲しいな,なんて






“許してくれるわけないだろ,バーカ”








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