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厨二病
言いたいことは言わなくちゃ



「どこだここ…」

俺は奥村燐です
15です
貧乏人で,高校にも行けず,スーパーのバイトに明け暮れていました
そんな俺が,
どうしてこんな高級料亭に居るんだ?






「僕の名前はアマイモンと言います」
「………俺は奥村燐です」

一番端にあった座敷へ通される
こいつ…金持ちだったのか!?
見た目は俺よりボロだぞ…ファッションか?

「燐というのですか
燐と呼びましょう
…うーんどこかで訊いたことがあるような…」
「……まあ燐なんてどこにでもいるだろうけど…
つーか,ここはなんだよ?
バイトほっぽってきちゃったけど」
「ホッポッテ?」
「うおっ?」

骨が外れたように首を傾げられた
折れたかと思った…

「俺,スーパーで働いてんだよ
給料減るだろ」
「給料…給料,お金のことですね?」
「ああ」
「お金があればいいんですか」
「まあ…弟の学費とか,仕送りとかもあるし」
「僕は君の料理が食べたい
君はお金が欲しい
はい,決まりですね
契約完了です」
「は,はあ?」

契約?
なんの契約だ?
俺,判子も押してねえぞ?

「ちょちょちょ,待て待て
契約って?なんだ?俺がお前に料理をつくるのか?」
「はい
明け方食朝食間食昼食おやつ夕食晩食夜食つまみ暁食」
「多っ!
つかなんだ明け方食って!?」
「一食五万で良いですか?」
「高っ!なにそれ材料費か?」
「材料はここの店のを使って下さい」
「いやいやわけわかんねえし」

ちょっと待てさっき何食食うって言ってたよ
九食?十食?
ごかけじゅうは…五十万!?
日給五十万って!

「いやいやいや無理だって!つか恐ぇし!」
「?なにが不満なんです?
五万じゃ足りませんか?では桁を」
「いやいやそうでなくて!」

あー…
なんだこれ?
こいつ,金持ち過ぎて金銭感覚がやばいんじゃ…

「おま,アマイモン?…って,なんだ?なにしてるんだよ
石油王か?」
「いえ,地の王です」
「地の王?」

地の王?
地の王ってなんだ?
え?あれ?わかんねー
石油王よりすごそう
嘘か?裏企業なのか?
でもしれって顔してるぞこれほんとに地の王って仕事あんじゃねえ?
うわー真面目に勉強とかしてれば良かったぜ
とりあえず合わせとこう

「あー…あれね,うん,あれあれ,あれね
地の王ね,わかるわかる」
「わかるんですか?」
「(あれ?なんだこの反応
これわかんなくても良かったパターンじゃね?)
わかるわかる,うん
そりゃね,人間以上のね,お偉いさんだろ?」
「!
ほんとに知ってるんですね」


ええ!?俺の今の発言の何処にそんな信じられる要素が!?
くそ…知ったかってまじでダメなんだな

「ではわかるでしょう?
僕と契約しなければミンチになりますよ」
「え?挽肉かよ
地面関係なくね」
「できますから」
「できちゃうんだ…」

うーん
どうするか
正直悪くねーなあ
料理好きだし
最初料亭に勤める気だったし(面接で落ちたけど)
あー…

「じゃあさ,」
「?」
「俺,ここに住みたい」
「?」
「一部屋借りて,ここに住む代わり,一食千円でどうだよ?
だめか?」

これで月三十万
中の上の収入なはずだけど…
さすがに一食千円は,頼む側としては言いにくいな…

「!
(その伏せ眼はだめです!)
わ,わかりました,それで契約しましょう」
「!まじで」
「…!
(その笑顔もだめです!)」


雪男
俺,前よりはかなりマシな生活をおくれそうだぜ
兄ちゃんがんばっからな










―――――――――――
ちょい燐ちゃんキャラチェンジ中
少しギャグ路線いっちったな



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