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厨二病
たまに悔やんだりしてる



「奥村君は転校生なんやね」
「おー
頭悪ぃけどな」
「えー俺なんて坊にしごかれながら苦労したんに」
「……坊?」














「坊ー」
「なんや」
「あのですね
今日俺友達できたんですよ」

「ほーか」
「坊って友達いませんよね」
「うっさいわ!」
「あ,カルラがおったわ」
「あれは友達やない」
「あーカルラかわいそやわー
坊に使うだけ使われてぽいですもん」
「じゃあかしい

で,その友達がなんや」
「あ,そやったそやった
そんこも友達おらんのですよ」
「も,てなんやも,て」

「まあまあ
でですねぇここはやっぱり志摩さんやし
手伝うてやろうかなあ思てるんですよ」

「おせっかいちゃうんか」
「うーん…二人いましてねえ
一人は女の子で,もひとりは男の子ですのん」
「珍し
男か」

「いやでもめっちゃかわいらしい顔つきですよ〜
女の子はですねえほら前から言ってる杜山さん」
「ああ,よー見かけるわ,図書館で」
「もうザ!一人弁当!でしたねえ」

「杜山さんは友達欲しい欲しいオーラ出してますんでまあ大丈夫でしょ
奥村くんがぁ〜よおわからへんねん」
「………奥村?」
「あ,せんせと名字一緒なんどす」

「なんや,クールなんか」
「いえいえ別にクールではないですよ
なんやろ…ツンツン?」
「なんやツンツンて」
「急に鞄に手ぇ突っ込んだかと思ったらむっちゃいやがられましたわ」
「なんやそれは
わけわからん
変なやっちゃな」

「でもかーわいいですよ〜正直
男の子っていうのがもったいないくらい」
「……奥村せんせもイケメンやしなあ」
「うお,坊がイケメンて言いはった
槍ふるで」
「じゃあかしい
でもほんまの事やろ
もってもてやし」
「もってもて!死語やわぁ
まあ,顔が良いっていう点ではあの二人,兄弟みたいですわあ」

「なんや,頭良いんか」
「いやあ悪い言うてましたよ
普通科の一番下のクラスですし
あれ?でもなんで編入できたんや?」
「………特別っちゅうやつやな」
「あー!うらやまし!
どっかのご子息なんやろか?」
「ほんなら,それこそせんせとは無関係そうやなあ」
「せやなあ,あん人,お兄さんの仕送り生活やろ?」
「大変なんやな」


「で,坊
友達になる気しました」
「しらんわ,会わんと」
















「っちゅーこって,坊と会う気ない?」
「………えー
なんだその政略的な友達」
「勝呂くん?だ,だよね
有名,だね!」
「せやなあ,あんな髪の毛やもんなあ」
「いやお前が言うなよ」







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