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よん。わあびっくり



―――という訳で爽健〇茶を買ってきてグラスに入れ、お盆に乗せて運んでおります。


――が。


廊下が長い!!
着かない!


というか此処はどこだ―――!!


あ、冗談じゃないですよ―?

迷っちゃって。あは。

もう開き直るしかないこの状況で私のテンションは間違った方向に高くなってゆく。


周りを見渡しても、見たこともない廊下廊下廊下。

もうあんま無闇に歩き回らない方が良いかな…。

と、ふーっと溜息を吐きながら思う。


そして私は歩くのが面倒くさくなりふと、足を止めた。


するとその瞬間――



バリーンッ


という大きく、かつ物騒な音と共に窓が割れ、

同時にきらりと光る銀のナイフが入ってきて
私の持つお盆の上のグラスを粉々にして

壁に突き刺さった。



突然の事態に一瞬立ちつくしたが視界にその銀のナイフが入りなんとか状況を掴む。

またナイフかああぁぁあっ
って事はまたあの人かあああぁぁああっっ


それに、とお盆の上の無惨に割れたグラスを見て思う。

もし今私が止まっていなかったら…
そう考えると恐ろしい事この上ない。 


奴に文句言ってやる!!


そう思った私は割れた窓から外を覗いた。

あー、またあの人乱闘してるよ…。

今度は、カエルの被り物…した…人……と……。


ちょっと待って下さい。
どういう趣味なんでしょう?

まあ何の問題もないんですがね…。

文句を言うのも忘れてじーっとその光景を見ていたら


私に気づいたカエルさんがこっちを指差して「センパイの女ですかー?」何て言っている。


私が抗議の口を開ける前に

かの王子は
「は、誰アレ?」
と言い切った。


「ちちち、ちょっと?
数刻前に会ったばっかりなんですけど。

ていうか今日だけで三回も会ったのに覚えてないの!?」


そっちの方がびっくりなんですけど。

てか二回目会った時覚えてたじゃん。


「え、…ああ、ナイフ避けたムカつくヤツか。」

あ、そういう…。


すると急に

「え、センパイのナイフ避けたんですか?」

とカエルさんが口を挟んできた。なんとなく嬉しそうに感じる。
私が王子くんを刺激しない程度に頷くと

「何か一気に仲間意識が沸いてきました―。

ミーフランって言うんですけど―、あんたは―?」

みー?

…あいまいみーまいん、のみーかな?

「満千流って言いま」「てめーは黙ってろカエル」

そう言って王子くんはカエルさん、もといフランさんにナイフを投げつける。


「でっ」


ドスッて音した!?
ドスッて音してたよね今!?

目の前で殺しを見てしまった…
そう思っていたら

「ほんと最悪ですー。堕王子って。」

とフランさんが何事も無かったかの様に声を発した。


背中ナイフ刺さってるよね?
おかしいよねコレ!?


更にフランさん、

「このナイフの形状も気に入らないしー。」

と言ってナイフを折り始めた。

いやいや、ナイフ折るとか人間業じゃないから!!


そしてまた乱闘始まっちゃったよ―…。


…消えよ。

巻き込まれない内に。


私は飛び散ったグラスの破片を集め、

再び城で彷徨う。


**
フランが微妙に出てきましたー。
もうちょーっと出したかった←

では、ここまで読んで下さった満千流様、ありがとうございました!!

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