幸せ家族計画。
現在、我がシグルド軍の恋愛事情は目まぐるしい。早々に結ばれたエーディン・ミデェール組を筆頭に、次々と恋人達が出来上がっていく。
「なんか…凄い事になってるよね…」
あくまで他人事のようにアゼルが呟いた。
「今はちょうどフォルセティ争奪戦らしいぜ」
「ああ、レヴィンね…」
シグルドとしては、馬乗りフォルセティを生み出すべく ティルテュとくっつけようとしているらしい。だが、なかなかどうして、フュリー、シルヴィアの二枚岩が手強い様子。
「で、今回の君のお相手は? 前回は確かアイラだったよね」
エリート持ち且つ守備力の高い子供が生まれたとか何とか。
「俺はフリーだと。因みに今回のアイラの相手はデューだそうだ」
「太陽剣持ちで回復要らずか」
「そういうお前は…」
「うーん、いつもの相手(=ティルテュ)が取られちゃったからね。僕もフリーだと思う」
「と、いう事は…」
「うん。一緒にいられるね」
「アゼル…!」
「レックス…」
と、二人が何やら甘いムードに浸ろうとしていた時。
「アゼル! 君の出番が来てしまった!」
「へっ?」
何処からともなく颯爽と現れたシグルドが、するりとアゼルをかっさらった。
「え、え えぇえっ?!」
「なっ!?」
「実はレヴィンとフュリーが結ばれてしまってね。 シルヴィアにはクロード神父でも捧げるとして、ティルテュの相手はアゼルしか残っていなかった訳だ。はは、悪く思うなよ!」
「あぁぁあ、レックス…!!」
「アゼルーっ!!」
「…とまぁ、親世代は色々有ったそうだよ」
「セティ、そんな話どこから…?」
「父上から」
「あ、そ…」
「その点、私達の世代は後世の心配は要らない訳だ。…安心したか?」
「っ?! ば、馬鹿な事言うなっ!」
「はは、可愛いなぁ」
「だーっ! もう!」
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何かもう…馬鹿ですね!(笑) こういうノリは好きです。何と言ってもレクアゼとセティアサを両立してみたかった(←)
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