空白。 誰かが言っていた気がする。 宇宙(そら)は全ての始まりだと。 ならば、全ての終わりも宇宙なのだろうか。 終わり は 突然にやって来る。 一瞬、世界が止まった。 必死に目を凝らしても、そこに居た筈の愛しい人は もう 居ない。 (嘘だ、と 誰か言って) 目の前で起きた事象を、否定すればする程 心に残る形容し難い虚無感。 これは現実だと頭では十分過ぎる位分かっているのに、 …それでも、 悪い夢を見ているのだと思い込みたかった。 まるで 駄々をこねる子供のように。 「一度だって…言って無かったのに…」 貴方が 数え切れない程に伝えてくれた言葉。 たった一言、好きという 言葉。 …もし、伝えていたならば 貴方はどんな顔をしたのだろう。 今となっては 決して叶わない "現実仮想" 「ロック、オン…」 果てしない宇宙の中、一人残された気がした。 +++ 23話を見ての突発的な話。 |