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ハルのハルハルインタビューより
「は?鯉?」
「鯉を吊り上げる日なんだろ?こどもの日って。」
…何処で覚えたやら。
面倒くさいから、深くはつっこまないでおくけど。
「わざわざ調べたんだ、よっぽど暇なんだねあなた。」
「ん? まあ恭弥の誕生日のコトだし。」
「そう。」
とりあえず、曖昧な返事。
「…恭弥、」
「何?」
「5月5日、空けとけよ? 最高の誕生日にしてやるからな。」
「…」
「約束!」
(--なんて 無茶苦茶)
あなたはキャバッローネファミリーのボスで、何事もファミリーを優先しなくちゃいけないのに。
「…嘘つきだ。」
そっと聞こえないように呟いた。
…だから、嫌だったんだ。
あなたに誕生日を知られるのは。
絶対なんて無いのに、あなたがそうやって微笑むと、信じたくなる。
期待、させられるんだ。
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