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My Home

何て事も無い、休日の終わり。ベッドにだらりと寄っ掛かりながら雑誌を読んでいた…所までは覚えている。文字に羅列に眠気が誘われたのか、いつの間にやら眠ってしまっていたらしい。そんな俺を(無理やり)起こしたのは、


「よお、生きてるか?」

「……亮?」





「お邪魔しまーす…ていうか、相変わらず汚い部屋だな」

「…えーと、亮くん?」

「何だよ」


全く遠慮する様子も無しに、ずかずかと人の家に上がり込んだ高校生様を掴まえて。


「取り敢えず、さ…人の家に勝手に入るなって」

「鍵、有ったから」

(ああ、確かに俺が渡したんだけども!)

「なら、せめて連絡くらい」

「したぜ。携帯見てみろよ」

「…は?」


言われて携帯を見てみれば 確かに今日の来訪が述べられたメールを受信している。
…但し、今からたった数分前にだが。


「…亮、お前な…」

「嘘は言ってないだろ?」

「…そうね…」


何が悲しくて、いい大人が高校生に振り回されているやら。気にしたら負けという気もするが。


「何か飲むか? て言っても、今あるのは麦茶と…」

「や、いい。取り敢えず寝る」

「あーそう…、て え?」


聞き間違いでないなら、今"寝る"と聞こえたんですが?


「テスト終わって…疲れたから…」


最後の方はよく聞こえず、亮は力無くベッドに倒れ込んだ。ややあって、規則的な寝息が聞こえてくる。


「…は、」

(全く、何と言っていいやら)


思わず笑みが零れてしまう。そんな俺は もう末期なのかもしれない。(こんな理不尽な事、無いというのに!)


「可愛い寝顔」


男として完全に警戒されていないというのは、若干不服ではあるけれど まぁ、良しとしましょう。


(おやすみ、亮)



お前が安心できるという意味では、此処も立派な"My home"?







+++
最後はタイトル無理やり入れたり(←) 香住さんは亮くんに甘かったら良いなーというか、亮くん自由過ぎだな!(笑) でも安心して眠れる場所、てのは良いと思うよ!



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