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sentiment

それは、雪の降る日だった。






「アレンのことはモヤシって呼んでいい?」

「は?」

ふざけ半分にそう言ってやると、アレンは大袈裟に持っていた雪玉を崩す。

「…、だってユウがそう呼んでたぜ」


--数日ほど前だったか、アレン・ウォーカーと同じ任務につくと言ったとき ユウはうざったそうな顔をした。 ああ、あのモヤシかって。

…どんな奴なんだろうと思った。
ユウのそのときの表情は、コムイやデイシャに向けるそれに似ていた。 似ていたのに、確かに違っていて。


「ユウ?」

アレンが疑問詞を浮かべる。

「あれ? お前 知らねーの? 神田の下の名前
神田ユウっつーんだぜ アイツ」

「そうなんだ 知らなかったや みんな「神田」って呼ぶから…」


--ああ そうだ、オレだけ。

オレだけが ユウって呼ぶんだ。


「今度 呼んでやれよ 目ン玉カッて見開くぜ きっと」


オレは笑った。
その時に生まれたのは一つの優越感。


あまりに強い自分の独占欲に、軽い驚きさえ覚えたその日。
吐いた息も 周りの景色も 皮肉なほどに真っ白だった。











あきゅろす。
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