思い出に還る日。 過去はもう生きてなどいない。 それは 積み重ねられる、記憶の断片。 「じゃーん、コレ見てみーっ!」 唐突に目の前に突き出されたのは一枚の写真。 映っていたのは随分と昔のリナリーと、神田。 「何でお前がそんなん持ってんだよ」 「昔の記録探してたら、たまたま見つけたんさ」 しかし、とラビが続ける。 「小さい頃からユウは可愛いかったんだなー、女の子みたいさ」 ぴくりと神田の眉が動く。 それに気付いたラビは慌てたように笑顔を見せた。 怒らないで、との意思表示。 「…」 神田はそのまま黙り込むと、くるりと背を向けて歩き出した。 ラビはとっさに引き留めようとして、--引き留めようとして、喉まで出かけた言葉を発する事無く呑み込む。 それから、そっと写真へと視線を落とした。 仏頂面な神田と、それとは対照的にあどけなく微笑むリナリー。 無邪気な 子供の笑顔。 (知ってるんだ、ユウは) これから彼女に降りかかった悲劇を。 コムイ<兄>という存在が現れるまで、決して見せる事の無くなってしまった笑顔を。 「記録と、記憶は全く違う…か」 ラビは誰に言うでも無く、ポツリとそう呟いた。 +++ ぶるぁぁぁあ! 訳分かんなくてゴメンナサイ! 自分でも訳分かりません!(爆) もっと綺麗にシリアスが書けるようになりたい、です…orz |