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照れ屋


君が居れば、何も要らない。

そう言ったら 馬鹿だろ、って怒られた。






「ユウ、もう次の任務さ? 昨日帰ってきたばっかなのに?」

オレはベットで寝転びながら、忙しなく団服を羽織る背中を見つめる。

「仕方ねぇだろ」

「そうだけどさー」

はっきり言えば、やっぱり不満。
一週間ぶりに逢えたと思ってたらすぐコレだ。


「ユウは寂しくないさ?」

「ない。」


…即答。

ユウらしいというか、何というか。


「オレは寂しいなー。ユウの事大好きだしさー…」


…なんて、ブツブツ言ってると、ユウがいきなり振り返った。
と、思ったら
こっちに近付いてきて、頭叩いてきた。


「いったぁ!」

「馬鹿言ってるからだ、阿呆兎が!」

「だからって…」



…、

心なしかユウの顔が、赤い。



そうだった。

ユウが馬鹿って言うのは、照れ隠し。



「素直じゃないさ、ユウは」

「は?」

「こっちの話ー。」


人一倍照れ屋で、素直じゃない君。











あきゅろす。
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