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ん …小説
凖+利→島(準太視点)

数日後、「付き合うことになった」と二人から告げられた。

二人共、幸せそうに笑っていた。



初恋は叶わないっ!F



「ん?利央がいないな…。準太、悪いんだが探してきてくれないか?」
「分かりました和さん!」

きっと利央なら、あそこにいるだろう。

俺は利央を探しに走った。


―――――…いた。

放課後の誰も居ない礼拝堂。
その最前列のベンチで利央はねむっている。

「なにしてんだか…。」

そろそろ練習が始まるってのに。




コツン、コツン――

広い礼拝堂に靴音が響く。
利央のいるベンチにたどり着き、眠っている彼を見下ろす。

…本当に綺麗な顔をしている。
ふと、唇に目が行く。この唇が慎吾さんとキスをしたのだ。
そっと、触れてみる。

…やわらかい

長い睫毛。白い頬。フワフワした金髪…

その全てが俺を魅了する。


…好きになってはいけない。

利央は男で、幼馴染みで、それになによりも、




――慎吾さんのものになったのだから。





好きになったって辛いだけなのに。

分かっているのに、それでも探してしまう。目で、追ってしまう。



けれどもう後戻りは出来ない。

利央のその笑顔を知ってしまったから。


…いや、本当はとっくの昔から知っていたのだ。
どうして俺はもっと早く自覚しなかったのだろう。


「…利央、

好きだよ。愛してる…」

利央はあの日、寝ている(フリだったけど)慎吾さんにキスをした時どんな想いだったんだろうか。

今なら分かる気がする。その想いがどんなに辛いものかという事も。



俺はあまりにも遅い『恋』をしてしまった。

絶対に叶わない『恋』を選んでしまった。


眠っている利央にキスをする。

ゆっくりと、優しく、壊さないように。







―――――俺の苦い『初恋』が始まってしまった。


初恋は…叶わない。

―――――――――――

あとがき


めっちゃ中途半端ですが一旦終わりです。

理由は思ってたより長くなってしまったので一区切りつけたかったのと、とりあえず続きはおいておき違う話を書きたかったからです。
いむたはばかなので「同時進行」ができません。

まぁ、そのうち続きをかきたいと思っています。

ここまで読んでくださりありがとうございました!!
これからもヨロシクお願いします!!



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あきゅろす。
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