ん …小説
凖+利→島(準太視点)
…嘘だろ…
俺は呆然としてしまった。
初恋は叶わないっ!A
想像してみろよ。部活の後輩が、その…、いわゆる…ほも…だったと知ってしまった俺の気持ちを。
…嫌すぎる…。
気付かれないうちにここから出よう…
そう思い、部室から出ようとした。
…ところが、人間とは不思議なもので。
疲れてる時とか、焦ってる時ほど正常な判断が下せなくなるらしい。
ようは、慎重に行動する事ができなくなるんだよな。
ガタッ…
案の定俺はそこらに転がっていたバットかなんかに当たってしまった。
「……!…誰っ?!」
「………………。」
利央がこちらを向いた。顔色が無くなっている。
バカ…俺のバカ…。
「!!…凖、さん…」
利央に名前を呼ばれた瞬間、俺はなさけない事に部室から逃げ出した。
その日は、荷物も着替えもおいたままで家に帰った。(もちろん怒られた。)
母さんに理由を聞かれたけれども、
………答えられるわけが無い。
返事をしないまま風呂にはいった。
風呂からあがり、冷静になってきつつあった俺の元に、二件のメールが届いた。
from:慎吾さん
―――――――――――
今日お前先帰ったろ?!
せっかく慎吾さんが待っててやったのに……
せめて一言くらい声かけてけよ!!
―――――――――――
慎吾さんのこと…、あまりにもダメージが大きくて忘れてた…。
つか、あんたが起きてさえいればこんなことにはならなかったのに……。
待っててもらった身だから文句は言わねぇけど(しかもおいて帰ったし)。
もう一件は、やっぱりというか、案の定というか…。
from:利央
―――――――――――
凖さん今日荷物ぜんぶおいてったでしょお?!
しょーがないから、俺がもって帰ったけど…
重かったよ!凖さんの忘れんぼ!!
とりあえず、明日は替えの制服を着てきてねっ!
あと、
明日話したいことがあるから。
じゃあ、おやすみなさい凖さん!!
また明日ね!!
―――――――――――
「……明日学校休みてーなー…」
メールの返信は送れなかった
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