ああ悲しき人生かな(笑)




今の現状を簡単に説明します。

目の前には困った顔と不機嫌な顔をしたお兄さんたち。
その後ろには三人組のお兄さんたち。

…はっきりいって…泣きそうデス。




「ごめんね、もう知ってるとばかり思ってて」

「イエ、大丈夫デゴザイマスルハイ。」




僕、大丈夫かなぁ…。
だってさっき組長?さんに抱きついちゃったりしちゃったし押し倒したりしちゃったりしちゃったり…。

チラリ、とお兄さんの横を見ると未だに不機嫌顔でそっぽを向いている。
そのお兄さんが僕の視線に気づいたのか、視線だけで僕を見下ろした。

それはもう、ギロォリ、と音がでそうなくらいはんぱなく。




「…なに見てやがんだ糞餓鬼」




うひいぃいぃぃぃーっ!!!
すいませんすいません、なんかもうほんっっっと申し訳ないです!
見てごめんなさい目があってごめんなさいなにもかもごめんなさい…。

ザァッと顔色を変えた僕をお兄さんはフンッと鼻であしらう。
そんな僕らを見ていた組長?さんが大袈裟にため息を吐いた。




「いじめるのはやめなさい炯」

「けっ、」

「全く……。
美月くん、改めて自己紹介するね」




助け舟を出してくれたお兄さんを見てるとほんとに組長?さんなのかと疑いたくなる。
さっきっから優しいし、まだどうみたって24〜5歳。

まぁあんまり年齢は関係ないのかもしれないけど、優しいし、いろいろと柔らかいし、組長さんにはやっぱり見えない。

そんな僕の考えが伝わったのかお兄さんはニッコリと蕩けそうな笑みを溢した。




「ボクの名前は九条炯士(クジョウケイシ)、炯士って呼んでくれて構わないよ。それと、一応この九条組の組長をしてます。
で、隣にいるのは炯(ケイ)
ボクの弟だよ」

「く、くみ…やっぱり………ってえぇっ!?ご兄弟!?」

「んなわけあるか糞ヤロウ」




ほんとかと思った……。
とゆうか違和感ないよ兄弟…。

そっぽを向いたままの炯?さんにスッパリと切られたあと、それじゃあどんな関係?って悩む僕をまたギロリと見下ろすと、今度は鼻で笑った。




「“コレ”は俺の親父だ」




おや…、

親父いいいぃいぃぃぃぃっ!!!?
(ちょびっとでじゃびゅ…)





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