「黒髪って萌えますよね」
「…は?」
いきなり何を言うやら。目の前の茶系の髪の男が発した言葉に我が耳を疑う。
「だってホラ、俺こんな色っしょ?だから伊月さんの黒髪、いいなと思って」
にこやかに笑って髪をつまみながら黄瀬が言う。…コイツの黒髪なんて想像しにくいな。
「あ、今黒髪なら誰でもいいのかって思いませんでした!?」
「思ってない」
「大丈夫っスよ!俺が好きなのは伊月さんの黒髪だけなんで!」
…はあ。何でこうも恥ずかしい台詞を、しかも凄く勘違いな事を笑顔で言えるんだろうか。
そう、とだけ返して俯いた。
顔が熱くなってるのは、多分、暖房が強すぎたんだと思う。
僕の好きな、
(君のいろ)
100110
凄く…残念だわ…
意味分からんのはいつものことさ。
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