color first いつからだろう。 目で追うようになったのは… first 朝日 ゆうな 氷帝学園高等部三年 中学までは近くの公立に 通ってた平凡な庶民。 今でも庶民なのは変わらない。 そんなあたしがこの学園にいる理由。 別に頭が特別いいわけではない。 あたしの祖父であるおじい様が、有名企業のえらい方(らしく)おばあ様が、中等部からあたしを学園に入れようとしたが、あたしが拒絶をし続けて、高校だけならという条件を渋々認めてもらったのだ。 父親も母親も、学校についてはあたしの好きなようにさせてくれるし、父親も母親も一般家庭を望んでいたため、跡取りではない。 だからあたしは庶民の一般人。 そんな場違いなあたしなんだけど、唯一の知り合いはこの学校での有名人。 宍戸亮。 幼稚園の頃まで隣の家に住んでいたため、よく幼い頃は遊んでいた。 小学生になりあたしは引っ越してしまったため、あまり会う機会も少なくはなったものの、近所に引っ越したのでたまに遊んだりした。 でも中学校になり、亮くんはテニス部に入ったと噂で聞いた。 そんなあたしは普通の中学校生活を送った。 そして高校になりあたしは転入生として氷帝に入った。 その時に初めて知った。 亮くんがすごい人だったこと。 この学園のテニス部が有名なこと。 最初はびっくりしたけど、そのうち慣れてしまったんだけどね。 クラスにもそのうち慣れて、友達も少なくとも出来た。 月日は流れて高校三年の春になった。 もちろんクラス替えがある。 亮くんはあたしがこの学園にいることはまだ知らない…はず。 あたしはいつも通り徒歩で学校まで行き、掲示板に向かった。 もちろんクラス替えがあるから。 なるべくテニス部のいないクラスであることを願う。 「ゆうな!!」 「おはよーっ。」 転入してすぐに仲良くなったさやか。 さばさばした性格で好き嫌いがはっきりしてる。 両親はレストラン系列を展開しているらしいのだが、さやかはまるで気にしてない。 そんなさやかはあたしにとって唯一の存在。 いつも一緒にいてくれる。 「今回も同じクラスだった!よかったよかった。」 「掲示板見に行かなくて済んだから助かった!」 「ゆうなはあーゆーの好きじゃないもんね。」 さやかは苦笑いしながら、Bクラスだよ。と言った [*前へ][次へ#] |