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小説という名の日記C(栞機能無し)
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英を好きだという気持ちをなくしてないのに、司が離れていくのが嫌だと思う自分は、狡いのかもしれない。
卑怯なのかもしれない。

だけど今の晶には急激な変化はまだ無理で。

兄貴をまだ想っていてもいい。
だけど俺の気持ちを知った上で、俺の存在を意識してほしい。
司の言葉に縋ろうとする自分がいる。



これからも傍に居させてほしいと言う司。
英だけでなく司をも失う恐怖。
自然とそれが口に出た。

司は何があっても俺から離れていかない?

絶対に離れない。
司が力強く頷く。
これから先何があるか分からないのに、未来は確定している訳じゃないのに。
きっぱりと断言した司を見ていると。

だったらこれからも傍に居て。
司の断言する未来を信じたくなった。



まだ英が好きなんだ。
英を忘れられない。
だけど司が傍に居てくれるなら。
これからは現実から目を背けないで生きてみようと思ってる。

今はこれしか言えない。
現実を突き付けてきた相手に、もう目を背けないと、そんな事くらいしか言えない。



きっとそれは司の期待した答えではない筈。
もっと司にとって有利な答えを期待していた筈。
だけど。

今はそれでいい。
これから少しずつでも俺を意識していってくれればいい。
司がそう言ってくれたから。

これから先、もし誰かを好きになるとすれば。
それはたぶん司なんだろう。
見守るような視線を受けながら、そんな予感がした。



















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あきゅろす。
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