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小説という名の日記C(栞機能無し)
5

英、明日ね、司が遊びに来るんだ。

そうか、楽しそうだな。
誰かが遊びに来るって初めてだろ?

うん、英以外家に入れたことないからちょっと緊張する。

何も緊張することはない。
何時も通りでいればいい。
司もそう思ってんじゃないかな。

そうだよね、司も気を遣わなくていいって言ってた。

明日は楽しんだらいい。
報告楽しみにしとく。

うん、楽しみにしといて。
俺も明日が楽しみ。



初めて招待する晶の家。
予定通りに司がやって来た。

昨日の内に渡しておいた地図が役に立ったらしい。
迷う可能性を考えて早めに出て来たのに、全然迷わなかったと言う。

ということは、何処かで時間を潰していたということで。
二つの大きな袋を見て、コンビニで時間を潰したんだと分かった。

これ差し入れ、と渡された袋の中には、大きいペットボトルが二本と、もう一方には大量の菓子が入っている。
パーティーでもする気かと笑えば、司も乗り気になった。



急遽開かれた菓子パーティー。
ただ単に大量の菓子を、全部机の上に広げたというだけの話なのだけれど。
たったそれだけのことでも、何となくパーティーしているように見えるから、自然と心が弾んでくる。

どうせなら記念に写メを撮っておこう。
携帯を取り出して、机の上にカメラを向ける。
晶のそんな行動を、司が微笑ましく見つめていた。



ピロリンと音を立てて撮影したものを、司に見せる。
これって買いすぎだよな。
写メを眺めて改めて思ったようで。
自分自身で買ってきた大量の菓子に、司が苦笑していた。

英にも見せてあげよう。
夜に送ろうと思っていたけれど。
報告楽しみにしとく。
昨夜の英とのメールを思い出す。

楽しみにしてくれてるなら、早い方がいいかもしれない。
返信は夜にしか来ないだろうけど、時間が空きさえすればメールは何時でも見ることが出来る。
夜まで待ちきれずに、晶は英へとメールを送った。



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あきゅろす。
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