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小説という名の日記@(栞機能無し)
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「リヤ、そろそろやらなきゃいけないことがあるから行くね

リヤは俺が守るから

何も心配しなくていいよ

会えなくてもこうやって声聞いて、ずっとリヤの側にいるから

忘れないで

忘れそうになったら何度でも言ってあげる

だから何も心配しないで

じゃ、また明日」



一言一言に思いを込めて

リヤを守るとの決意が伝わるように

レンの言葉でリヤが少しでも安心するように

ゆっくりと言葉を紡いだ





何それと笑いながらも、また明日とリヤも返す


それを聞き終えてから、レンは受話器を置いた






明くる日に備え、眠る

まだ始まったばかり

少しでも体力を回復しなければ

レンは急激な眠りに就いた





次の日もリヤの食事を用意し、レンも体力をつける為だけに食事を摂った

リヤに内線をし、声を聞いて安心する


まだまだ頑張れる





外に出て薙ぎ倒された木々を1ヶ所に集める作業は、思いの外難航した

幾ら体力に自信のあるレンでも重過ぎる

何本もの木を休むことなく集めていく

リヤへの食事の用意と自分の食事の為に一度シェルターに戻ったが、それ以外はずっとその作業を行った

夜になっても終わらず、次の日に持ち込むことに決めシェルターに戻り、再び二人分の食事を準備した



次の日漸く作業は終わり、次の作業へと移る

土を耕し、溝を掘り、そうして毎日が過ぎていった



固い土にはなかなか鍬が入っていかない

掘った溝は土砂が崩れ落ちる度に土砂を退けなければならない

この土地を少しでも人が暮らせる土地にしなければならない

彗星が衝突した日から紺青の夜空

電気のない場所で暗闇にならないのだけが救いと言えば救いだった






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