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小説という名の日記B(栞機能無し)
33


後期夏期講習が始まった。
その早朝、柚季は自分に抱き付いて眠る父親を揺り起こした。

起きて。父さん、朝だよ。
父親が眠りに就いたのは一時間前だった。
柚季自身は一睡もしてない。

ユキ、おはよう。
寝ぼけ眼の父親を風呂へ誘う。
父親は素直に付いて来た。

湯を溜めながら身体を洗い合う。
その間にも裕隆が勃起した。
肛孔を弄られ挿れようとしてきたから、くすくす笑いながら身を捩った。
今挿れられれば只でさえ緊い身体がもっと緊くなる。
それを避ける為に裕隆の性器を舐めた。
勃起したモノを口に含むと、裕隆は柚季の頭を掴んで自ら腰を振ってきた。
喉の奥に注がれた精液を全て飲み込んだ。



風呂から上がって朝食を摂った。
ユキの作った料理は美味いな。
誉めてくる裕隆にお代わりを勧めた。

手を繋いで洗面所に行き一緒に歯磨きをする。
すっきりした口腔に再び裕隆が舌を絡めきた。
少し勃ち上がったペニスを、再び手と口で処理した。

欠伸を繰り返し始めた父親をベッドに連れて行く。
目を閉じた父親が寝付くまで、優しく背中を撫でた。

入浴と食事と運動と睡眠不足は、深くて心地良い眠りを与えてくれるに違いなかった。



完全に眠ったのを確認し、制服に着替える。
朝早くから行動を起こしたのに、時計を見れば一時間目が始まっていた。

急いで家を出て電車に乗る。
この調子では授業を聞くどころではない。
授業中に眠ればいい。
眠くなるたびに目を擦り学校へ向かった。

二時間目の途中で教室に入った。
大きく目を瞠った陽一と視線が合う。
小さく頷いて席に就いた。

休み時間に話したかったが帰り道に変更した。
陽一に一緒に帰ろうと言えば、暫く固まっていた。
帰りの約束を取り付けたから昼休みも寝て過ごした。





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あきゅろす。
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