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小説という名の日記B(栞機能無し)
13


倖乃の部屋、ベッドに身体を放り投げられる。
何処に行っていた。
またあの男のところか。
記憶が入り乱れた昏い瞳が柚季を射抜く。

乱暴に剥がされていく服。
痛いと声をあげても聞こえてない。
倖乃、何処にも行くな。
お前は俺を愛してるんだろ。
どの世界にいるのか、柚季の声は届かない。

無理矢理の挿入に身体が悲鳴をあげた。
幾ら抱かれ慣れていても、何の準備も無しに突き挿れられれば傷付かない筈がなかった。

痛くて身体を捻っても強引に押さえ込み、無理矢理挿入ってくる。
自分だって痛いだろうに、裕隆は表情を僅かも変えない。
感覚が麻痺しているかのようだった。



意識が途絶えそうになっては、揺さぶられて鈍い痛みと共に覚醒する。
激痛でないのは感覚が麻痺したからなのか、出血で滑らかになったからなのか、それすらも分からなかった。

倖乃、行くな。何処にも行くな。
愛してるよ。愛してる。
繰り返される言葉だけが遠くから聞こえてきた。

悲痛な声に、朦朧とした意識で訴える。
泣かないで。何処にも行かないから泣かないで。
愛してる。父さん、愛してるよ。

倖乃の代わりに告げた声。
お願い、父さん。
戻ってきて。
俺が父さんと一緒に居るから戻ってきて。

訴える声は、遠退く意識と共に小さくなって、軈て途絶えた。















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あきゅろす。
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