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小説という名の日記B(栞機能無し)
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あいつにバレた。
あいつは笑った。
諦めたように笑った。
そしてたった一言言った。
やっぱり信じなくて良かった。
この一言で過ちを犯したのだと気付いた。

ごめんと謝った。
許してくれと訴えた。
だけどあいつは不思議そうな顔をしていた。
なんで謝るの?
別にいいじゃない。
それでいいじゃない。

あいつの中で何かが変わっていた。



あいつは諦めたような表情を浮かべなくなった。
にこやかな微笑みを浮かべるようになった。
体を望めば拒まない。
素直に応じる。
だけどあいつは希望を言わない。
ただ求めに応じるだけ。
浮気にも愛にも触れない。

恋人なのに恋人じゃない。
家族でもないのに、求めれば拒まない家族のような。

一生傍にいてもいいか。
不安になって問う。

好きにしたらいいよ。
にこやかな笑顔であいつが答える。

あいつは拒まなくなった。
あいつは望まなくなった。
あいつを大切にしたいと思っていた。
思っていたのに、目の前で笑うあいつは脱け殻のようだった。

あいつの笑顔が心臓を締め付けた。
どうしようもなくて苦しくて。
にこやかに笑うあいつをただ抱き締めるしかなかった。
















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あきゅろす。
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