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小説という名の日記B(栞機能無し)
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幾ら言われても治らなかった浮気癖。
本気で別れを切り出され、初めて本気で後悔した。
あいつを失いたくなかった。
絶対に失いたくなかった。
もう二度と浮気はしない。
あいつだけを大切にする。
固くそう心に誓った。

あいつを追い掛けた。
何度もあいつに会いにいった。
会う度に許してほしいと訴えた。
けれどもその度にあいつは信じられないと言う。
それでも諦めきれずあいつに会い続けた。



ストーカー呼ばわりされた。
あいつと元に戻れるならストーカーだって何だって構わない。
何処までも追い掛ける気でいた。
許してくれるまで諦めなかった。

粘り続けた結果、あいつは漸く許してくれた。
また付き合える。
俺の恋人はあいつだ。
嬉しかった。
本当に大事にした。

だけどあいつから諦めている気配がした。
愛してると告げる度に、投げ遣りな微笑を浮かべていた。



信じさせようと努力した。
信じて貰おうと必死になった。
暇さえあれば愛を告げた。
お前だけを愛してる。
俺にはお前だけだ。
何度も何度も繰り返した。
それでもあいつから「信じる」の一言が出なかった。

だからつい自棄になった。
魔が差したとしか言い様がなかった。
たった一度あいつではない奴を抱いた。





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