小説という名の日記B(栞機能無し)
1
小鳥は白い生き物を発見しました。
それは真っ白で小さな子うさぎです。
一人ぼっちで不安そうにしています。
小鳥は子ウサギの傍に下りて話し掛けます。
「キミは一人なの?寂しくないの?」
初めて会った小鳥に、子ウサギが嬉しそうに答えます。
「寂しいよ。だから僕とお話しようよ」
真っ白な毛。赤いくりくりした目。
物怖じしない子ウサギが可愛くて、小鳥は一目で子ウサギが好きになりました。
小鳥は子ウサギとお話します。
時には聞き役になり、時には小鳥の見てきた世界を話したり。
二人は楽しくお喋りします。
「僕、お腹が空いた。何か食べたいな」
「いいよ、ここで待っててね」
子ウサギのお強請りも、小鳥は叶えてあげたくなります。
直ぐ様食べれそうな葉っぱを取りにいき、子ウサギに食べて貰います。
「寂しくないように、これからは僕が一緒に居てあげる。食べ物も持ってきてあげる」
子ウサギは小鳥の好意に素直に甘えます。
「わーい、嬉しいな。だったら僕、ずっと此処に居るよ」
それからは毎日小鳥は子ウサギの為に時間を費やしました。
子ウサギが寂しくならないように、時間のある限り子ウサギと話します。
食べ物を持っていっては、子ウサギにたくさん食べて貰います。
子ウサギが一人だと退屈だと言うから、小鳥自身のご飯は子ウサギが寝ている間に済ませます。
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