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小説という名の日記B(栞機能無し)
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「良かった。これからは機械じゃなくて俺が作ってやる」

「あっそう、まぁ期待しないどく」

「機械より俺の作った方が美味いって言わせてやるよ」

「さぁどうだろう、それは実際作ってから言ってよね」

「まぁ任せとけ。湖南の為に頑張るさ」

何だか言葉を交わすのが苦ではない。
憎まれ口を叩いてものほほんと受け止められ、反対に湖南の方が気が抜けてくる。

不快でないならまぁどうでもいいか。と思ったその時、晴翔ではない声が割り込んだ。

「ねえ、何の話をしてるの?」



裕進と親子の語らいを楽しんでいた聖那が、何時の間にか寄ってきていた。
笑顔を浮かべて晴翔に話し掛けている。
無邪気なアンドロイドの笑顔に、「内緒」と晴翔が悪戯に微笑んだ。

内緒にする内容でもなかったのに何だかほっとした。
母親の思い出に繋がるものに触れて欲しくない。
きっとそれは聖那だからだろう。
裕進に愛され成長するアンドロイド。
湖南はホットミルクの入ったカップを、両手で強く握り締めた。



「僕だけ除け者?」

「そうじゃない。聖那を除け者にする訳ないだろ」

「だって僕に教えてくれない」

「仕方ないだろ。食べ物の好き嫌いの話だったんだから」

「そっか、それじゃ僕には分からないね。僕、何も食べた事ないもん」

「聖那もちゃんと定期的にエネルギー補充してるだろ。だから毎日元気な聖那が居るんだ」

「僕が元気だと晴翔は嬉しい?」

「勿論、聖那は元気なのが一番だ」



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あきゅろす。
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