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小説という名の日記B(栞機能無し)
7

タミルは絶命していました。
ウェイに従わなかった当然の報い。
息を切らしながら、ウェイは横たわったその屍を冷たく見下ろします。
従わなかった者への処罰。当然の報い。
ウェイは自分が悪いことをしたとは思いません。
屍を担ぎ上げ、外に出て、遠くへ捨てに行きました。

岩陰の目に付かない場所へ屍を捨てました。
その後一旦山を越えて戻る事にしました。
面倒でしたが、これからの為には仕方ありません。
再び悪態を吐きながら険しい山を越えました。



先ずはマトウの家に行きました。
其処にはちょうどサライが遊びに来ていました。
都合良く二人揃っています。
ウェイは二人に用事がありました。
揃っているなら丁度いいと、今話すことにしました。

タミルから伝言を頼まれた。
ウェイが話を切り出すと、二人が心配そうな顔になりました。
タミルに何かあったのですか。
タミルがどうかしたのですか。
不安そうにウェイを見つめます。



いやいや、心配は要らない。
タミルが暫く家を留守にするそうだ。
だから二人に心配しないでくれと伝えるように頼まれた。

一体何処へ?
サライが尋ねます。

詳しくは聞いてない。
新しい土地を探しに行くと言っていたから、新しい土地を探して家を建てようとしているのかもしれない。
ウェイの口からつらつらと嘘が出てきます。

一体何時頃帰ってくる予定か言ってましたか?
マトウが尋ねます。

確かな事は言ってなかった。
だが当分帰らないと言っていた。
平然と嘘を吐くウェイに動揺はありません。



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あきゅろす。
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