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小説という名の日記B(栞機能無し)
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ある日、肥沃な地に住んでいるウェイは、魚を食べたくなりました。
こんな時の為にサライとマトウに援助したのですから、当然役に立ってもらわなければなりません。
早速ウェイは二人に会いに行く事にしました。

サライの家に到着し、船を出すように言いました。
サライは川の真ん中へと船を漕いでいきます。
ウェイが魚釣りを存分に楽しみます。
ここは釣れない。もう少しあっちへ。
言われるが儘にサライは船を動かしました。

気が付けば夕方です。
船はサライの家よりもマトウの家に近い位置にあります。
そこでウェイはマトウの家に泊まる事にしました。
マトウにもこんな時の為に援助したのですから、泊まるのは当然です。
サライに告げ、マトウの家のある岸辺へと船を漕がせました。



マトウの家でウェイとサライが一泊します。
ウェイは釣った魚をマトウに調理させました。
新鮮な魚料理をウェイは堪能します。
サライとマトウに援助したのが役に立ったと思いました。

マトウとサライが二人で何かを話していました。
何の話をしているのだろう。ウェイにとっても利のある話か。
気になったウェイは、こっそりと聞き耳を立てました。

どうやら二人はタミルの事を話しているようでした。
ウェイにとっては何の得にもなりません。
がっかりして興味をなくしかけた時、それは聞こえてきました。

それにしてもこれは何ていうものなんだろうね。
本当に綺麗だね。
タミルにお礼を言い足りないね。



二人の手許にはきらきら光る石塊がありました。
二人はその石塊の名前を知らないようです。
けれどもウェイは知っていました。
二人の掌の中にある石塊。
目にした途端、ウェイは生唾を飲み込みました。

それは石塊なんて呼んでいいものではありません。
とても価値のあるものです。
喉から手が出るくらい貴重なものです。
二人の手にしているそれは、ダイヤモンドと呼ばれる宝石でした。

何故この二人がダイヤモンドを持っているのでしょう。
しかも二人は価値を知らない。
ウェイは猫なで声で二人に話し掛けました。



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