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小説という名の日記B(栞機能無し)
1

某国の協力により勝ち取った自由。
センの国の独裁者は倒された。
反乱軍の中心人物センの手によって、国は自由を勝ち取った。

センはまだ若い。未来ある少年。
某国は勇敢な少年を讃えた。
これからの未来を担う勇気ある若者。
某国は少年の名誉を讃え、また褒美として立役者センを自国に招待した。



一週間の滞在。もし君が望むならそれ以上滞在してもらっても構わない。
一生住みたいのであれば永住権も与えよう。
君は勇敢で頼もしい若者だ。
我が国にとっても君は誇れる存在だ。
滞在している間、我が国から学べる事があれば学んでほしい。
君の国に役立てる事があれば役立ててほしい。
自由というものがどのくらい素晴らしいのかを、身をもって体験しこれからに役立てていってほしい。



某国が自信を持って招待した某国の首都。先進国の中心部。
其処にあるどれもが、初めて目にするものばかりだった。

センの滞在するホテルは高級感溢れるホテルだった。
ホテルまで送って貰って、センは其処から一人で行動する心算だった。
だが招待客を一人には出来ないと某国が頑なに言い張る。
センも頑なに嫌だと言い張った。

結局双方折り合った結果、護衛は一人。無闇にセンに近付かない。その護衛にはそれと分からずついてきてもらう事で妥協した。



早速センは出掛けてみた。
せっかく自由を勝ち取ったのだ。自由の国となったのだ。
某国で見て学び吸収出来るものがあれば学んで吸収したい。
自国に役立てるものがあれば役立てたい。

自分の目で見てみたいと、センは街を歩き出した。
その後ろを護衛がつかず離れず距離を置いて付いて来る。

先ず人の多さに吃驚した。
歩行者が道幅いっぱいに広がっている。
歩こうとしてもどう歩いていいか分からない。
脇へ避けても肩がぶつかり睨まれる。
自転車が物凄い勢いで隙間を通り抜けていく。
別の車に喧嘩を売っているのかと思うほど、車のクラクションがけたたましい。



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