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小説という名の日記A(栞機能無し)
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どうしても以前のように圭吾と祐二に接する事が出来ない。
あれほど自慢だった二人が、紘也の邪魔をする者にしか思えなくなった。

圭吾は祐二に被害がないならと依然喋ろうとしない息子を放っといているが、祐二はそうではなかった。
最初は紘也を刺激しないようにと距離を置いていたが、最近では関係の修復を図ろうとしている。

何か言いたげに近付いてくることがあったが、紘也はそれを無視しさっさと自室に引きこもっていた。



祐二と顔を合わせればきっと我慢出来なくなる。
胸に沸々と燻るものが一気に爆発しそうな気がする。

だからひたすら祐二を無視した。

「あいつももう子供じゃないんだから放っとけ。但し暴力を振るって来るようなら、すぐさま教えろ」

ちらりと聞こえてきた二人の会話。
あれからも祐二は紘也の事を圭吾に相談しているようだった。



聖と話せるようになったかと言えば、全くそうではなかった。
聖の家に行く日を決めればそれで用件は終わったとばかりに、紘也を無視する。
拒絶を全身で示していた。

聖の家に行きさえすれば事態は何とかいい方向に進むかもしれない。
もうそれに縋るしかなかった。

手荒な真似は出来ないし、したくもない。
けれどこれ以上拒絶されると、堪えられなくなりそうな気がした。

一日一日と近付いてくる聖宅への訪問を心待ちにする事で、紘也は胸に沸々と燻るどろどろした感情を抑えこんでいた。



















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あきゅろす。
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