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コロネロ誕生日夢




―所謂七夕と云うこの夜。
私はイタリア海軍潜水奇襲部隊コムスビンの寮(更に言えば,その私の部屋のベランダ)で空…いや,目の前の林を眺めていた。


『あ,来たかな』


ガサリ,と目の前の木が音をたてたかと思うと,何かが落ちてきた。


『やっほー,こんばんわ?誰にも見つからなかった?』


『当たり前だぜ,コラ!…まぁもし教官にバレたら連帯責任だけどな』

『え゛』


鬼教官の名に相応しく凄い形相で追って来るラル・ミルチを想像して若干寒気が走ったが,ロープ片手に現れた物体…じゃない,彼氏に思わず笑みがこぼれる。


『それより,いきなりなんだコラ!急に星見ようだなんて』

『あぁ,うん。今日ってジャッポーネでは七夕って日らしいでしょ?だから,それにのっとって今日は天の川を見ようかと思って。…どう?』

『面白いな,コラ!』


いきなりの私の提案に,嫌な顔ひとつせずに付き合ってくれるコロネロ。こういうところが好きなんだよなぁ,なんて思いつつ視線を空へと移した。


『七夕っつーと,確か織姫と彦星が1年に一度逢うとかって日だったろ?』

『うん,そう。ロマンチックだけどさ,私は嫌だなー1年に一回しかコロネロと逢えないなんて』


言って,コロネロを見るといつもと変わらない涼しげに整った顔。それに少しガッカリしながら空に視線を戻すと隣で笑い声が聞こえた。


『確かに,1年も逢わないなんて事ないからな。逢わなくてもせいぜい1日か2日…』

『2人ともここで働いてるしねー』


コロネロの場合,働いてると言ったら少し違うのかもしれないけど,私はここで事務全般をしている(だから実を言うとラルとも仲は良い訳で,この場合こってり絞られるのはコロネロだけだったりする)。


『でも今日は逢ってないよ?』

『そういえばそうだったな,コラ!』


笑って本日初だぜ,と呟きながら額に優しくキスを落としてくれたコロネロ。きっと私の顔は若干赤くなっているだろう。


『ねぇコロネロ』

『なんだ,コラ!』


照れ隠しのように話しかけると,得意のコラを使っての返事が返ってきた。


『今日は,七夕の他に何の日か覚えてる?』

『あぁ,覚えてるぜ。確か,付き合い始めて―…』


"ちょうど3ヶ月だ"

耳元で噛み付くように,でも甘く囁いたコロネロにピクリと体が震えた。それを見た彼は満足そうに微笑んで,ポンと私の頭の上に手を乗せる。


『私から告白したんだよね。あれからもう3ヶ月経つのかぁ…』

『何年寄りくさい事言ってんだ,コラ!』


わしゃわしゃと頭を撫でられ,嬉しさを感じつつ彼の胸にダイヴする。彼の香りに包まれる気分に浸りたくて,そのまま背中へ腕をまわした。


『コロネロ,大好き。来年もずっとこのままでいたい』

『何急に甘えてんだ,コラ。…それより,もっと先に言う事あるんじゃないのか?』


彼の腕が背中にまわされるのを感じつつ,その言葉に内心ニヤリと笑う。


『…言ってほしい?』

『言いたくないのか,コラ?』

『そんな滅相もない!』


少し寂しげな色を灯したブルーの瞳。それに吸い込まれるかのように腕を肩にまわし,耳元で囁いた。


『Buon compleanno,Colonnello』

『…Grazie』


一言だけで返事をすると,今度は唇を重ね合わせた。その甘さを堪能しながら,来年もまた一緒に祝えればいいな なんて事を思った。




―――――


ブオンコンプレアンノ,コロネロ!!
なんか予想以上にグダグダな文と化してしまって申し訳ない…コロネロの口調がイマイチわかんないです・汗
てか甘いの無理に書こうとするからですよね!ハイ,深く反省いたしております…

とにかく,おめでとうコロネロ!








あきゅろす。
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