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涙を止めるのは僕じゃない






〜未来編にて〜






『うっ…ひっく……』


修行中,食料庫の前を通ると,いつも決まって泣き声がする。
最初は不気味に思って聞かないフリをしていたが,最近になってソイツの正体が分かった。



『う…っ…ツナさんの馬鹿ぁ……』





―あの,アホ女だと。





いつも俺と言い争いをしても,一歩も引かずに言い返してくるくせに。


『…何,泣いてやがんだよ…』


あぁ,でも此処には入っていけない。俺のことだ,どうせまた言い争いになって…余計アイツを傷付ける。それに…


『うぅ…っ…ツナさぁん…』


―アイツの瞳に写っているのは,いつも十代目。


『…俺じゃ,駄目なんすよ……』


アイツの涙を止められるのは,俺じゃない。


『十代目…』


涙を止めるのは僕じゃない

(俺は,1人の涙さえ止められないくらい無力だったのか)






―――――――――


きっと隼人は知ってるんですよ。毎日ハルが一人で泣いてること。
それで,扉に寄り掛かってハルが泣き止むまでソコにいるんです。


…ごめんなさい,私の妄想でしたorz








あきゅろす。
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