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鯛焼き

「なぁ山本」
「ん?」

帰り道獄寺と何気なく通ったそして獄寺の向いた方向に


鯛焼き屋があった


「なぁあれなんだ?」
「あれって鯛焼き?」
「あれって鯛焼きっていうのか?」
「獄寺知らないの?」
「……イタリアにあんなものない」
「まぁないだろうけど…」
「なぁ…鯛の切り身でも入ってんのか?」
「いやいやちがうちがう!!鯛の形してんの!!買ってこうか!!鯛焼き」
「(コクン)」

ちょーかわいー!!何なのあれ!!可愛すぎる!!
でも鯛焼きしらないなんて…
びっくり

買った後…

「なぁ」
「ん?」
「この顔可愛いな」
「これ?」
「うん、なんか…可愛い」
「んー考えても見なかったのなー」
「そうか…でも鯛の一部も入ってないのに外見だけで"鯛焼き"ってなんかうけるな」
「まぁ日本はそんなもんだもんなー」
「あぁ最初鯉のぼりって鯉かなんかが川を上るのを眺めるのかと思ったし、体育の日なんか全国が体を動かすと思ったし…」
「それはどうなんだ」
「でも鯛焼きじゃなくても、形どーでもよくね?猫焼きがあったっていいし、犬焼きがあってもよくね?下手すりゃヒバード焼きがあってもいいじゃん」
「ヒバードはさすがに…」

(食べたら怒られそう…逆にその店の前通ったら、〔なんで買わないの…買わなかったから、噛み殺す〕とかって沢山買わされそうとは言えないな…)

「そういやぁ獄寺!!」
「ん?」
「鯛焼きって頭としっぽどっち派?」
「そんなんまであんのかよ」
「まぁいいからどっち派?」
「…しっぽ」
「へー俺は頭なんだー」
「んだそりゃぁ」
「まぁまぁ」
「ってか明日休みだけどどうすんだ?」
「ん?泊まってっていいの?」
「帰るか?」
「いえいえ泊まる泊まる!!ってか泊まらせてください」
「そうか、んじゃぁ寿司持って来いよ」
「分かった」

(今日なんかやっさしー鯛焼きのおかげ?)

とか思ったから、鯛焼きのストラップでも獄寺にあげようときめたのは言うまでもない。









後日、
「見てみて!!鯛焼きのストラップ!!」
「うぉ!!ちょーかわいー!!」

と携帯につけて鯛焼きをにやけながら授業中もながめてたのは言うまでもない、そしてほとんど鯛焼きを眺めてこっちにむく回数が減ったのも事実だ、

(買わなきゃよかった)

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