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1位・【ハイエナのメスの出産】BL、男がぺニスの先から子供を生む、投票数165票



 高校の部活帰り、日が落ちて外灯がまばらな田舎道を、スポーツバックを担いだ小柄な水樹はスマホ画面を見ながら歩いていた。
 校則では歩きスマホは、事故防止のために禁止されていたが。
 水樹は。
「誰も見てなきゃいいや」の軽い気持ちで歩きスマホをしていた。
 そんなスマホからの明かりが、水樹の体を狙っている者たちからの目印になっているとも知らずに。
 橋のようになった高速道路の下を、突っ切る道を歩く水樹。
 その場所は完全な死角になっていた。

 突然、水樹の背後から物陰に隠れていた男が飛び出してきて、
 水樹の口と鼻を湿ったハンカチで押さえる。
「ふぐっ!?」
 闇のルートで出回っている、違法な即効性の麻酔薬だった。
 力を失い垂れ下がった水樹の手から、スマホが落ちる。
 水樹が、両目を閉じて弛緩すると手からスマホが滑り落ちる。

 すぐに後方から、男の仲間の黒い車が走ってきて、意識を失ってぐったりした水樹を車中に押し込み、落ちていたスマホも拾い上げて連れ去った。

 どのくらいの時間が経過したのだろう?
 水樹は、見知らぬ部屋で目覚める。
(ここは……どこだ?)
 マンションの一室のような天井、起き上がろうとした水樹は手首と足首が革のベルトで、ベットに固定されているコトに気づく。
 特殊な改造がされた革張りのパイプベットだった。手足を大の字に広げた状態の人間を革ベルトで拘束するコトができた。
「???」
 水樹は、その特殊ベットに一糸まとわぬ姿で仰向けに固定されていた。
(なんだ? これ?)
 必死に革ベルトを外そうとしている水樹の耳に近くから男の声が届く。
「やっと、お目覚めか……よく眠っていたな、おまえが眠っていた間に。たっぷりと、楽しませてもらった」
 見知らぬ若い男が、ニヤニヤしながら水樹を眺めていた。男の後ろには固定されたカメラで撮影をしている数名の男たちの姿があった。
 水樹に話しかけてきた若い男──拓巳と名乗った男が言った。
「気分はどうだ? さんざん、おまえの体をナメ回したから少しは、気持ちがいい夢を見れたか

 水樹は、ニヤニヤ笑う拓巳に向かって怒鳴る。
「ふざけるな! いったい、あんたたち何なんだ!」
 肩をすくめた拓巳は「おい、おい」といった顔をした。
「元気がいいのは悪くないが、これからパートナーになる相手にそんな口のきき方は、いけないなぁ」
「パートナーって?」
 拓巳は、水樹の質問を無視して勝手に話し続ける。
ケダモノ繁殖容認法って知っているか?」
 水樹も、その言葉は最近のニュースで、よく見聞きするので
知っている……人口減少に歯止めがかからない政府が、苦肉の策で立法した遺伝子法だった──正式な名称は動植物繁殖遺伝子人体移植容認法動物や植物が持つ繁殖方法を人間にも適応する法律だ。

 拓巳が薄ら笑いを浮かべながら言った。
「おまえにも、人間以外の繁殖をしてもらう」
 恐怖に唇を震わせる水樹。
「あの法律は、一ヶ月前に施行されたばかりで、技術的に人間に適応するには、もう少し先だって……」
「もう、行われているんだよ……裏の世界では数年前から、かなりの実用化が進んでいる……女にニワトリの繁殖遺伝子を移植して、産卵ショーをさせたりしてな」
 水樹は、自分の体にどんな繁殖遺伝子が移植されるのか恐怖する。
「や、やめろぉ! オレの体に変な遺伝子を入れるな!」
「もう、移植は終わっている」
「えっ!?」
「眠っている間に、注射一本でな……簡単なものだ」
「いったい、オレの体にどんな動物の繁殖遺伝子を?」

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あきゅろす。
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