『人間工場』BL編@アンケート作品
※使用する変換名は名前1〔主人公〕
名前3〔男性性器名称〕
名前4〔後ろ穴〕
名前7〔年齢〕です


 そこは人間が人間を作る『人間工場』
 人目から遠ざけ、隔離されるように深い森の中に高い塀で囲まれた白い壁の施設。
 その『人間工場』に人間体で白衣姿の男色悪魔【ジル・ドレイク】が政府関係者として訪れたのは、初春のまだ残雪が残る季節だった。

 施設内を案内する人間工場の工場長が、通路を歩きながらジル・ドレイクに言った。
「政府から視察が訪れるコトは伝わっていましたが、まさか貴方のような若い方が一人で来られたのは意外でした」
「このプロジェクトは極秘で、ごく一部の人間しか関与していませんから……人間が人間を作るという、禁断で倫理に反する行為ですからね、外部に漏れたらパニックが起きます」
「わたしも、ここへ配属された当初は心が罪悪感に苛まれ、発狂しそうになる毎日でしたが……不思議なもので毎日、カプセルの人工羊水の中で成長していく人間を見ていたら。何も感じなくなってきました……こいつらは工場製品と同じ扱いだと、思うようにしましたら罪悪感や倫理観が薄れて正気を保てるように変わってきました」
 話している工場長の目は、どこか心の安定を保つために自己洗脳をしているようにも思えた。

 二人は、通路の突き当たりにある白い扉の前に到着した。
 工場長が言った。
「この扉の向こう側で、人間が作られています
 扉を開けると、おぞましい光景が広がっていた。
 まるでキノコでも栽培しているかのように、区切られた通路に沿って無数に並ぶ円筒形の人間製造カプセル……成長段階別に、胎児から青年男性までの成長順番で、通路に並んでいる。
 青年男性のエリアを案内しながら、ジル・ドレイクに説明を続ける工場長。
「人工羊水が満たされた子宮カプセルの中で作られているのは、すべて男です──最初から同性の男性にしか興味を示さず、恋愛感情も抱かないようにしてあります……現在の成長年齢は青年年齢を上限に、それ以上のテロメア変化はしないように制御しています」
「つまり、決められた年齢で停止して、それ以上は肉体は老化しないということか」
 ジル・ドレイクは一体の男性が作られているカプセルの前に立ち止まると、人工羊水の中で目を閉じて、立った格好で浮かんでいる全裸の男を観察した。
 カプセルの底から少し爪先が離れた格好で浮かんでいる、男のヘソ部分には先端が吸盤のようになった人工臍帯のチューブが取り付けられ養分が送られ続けていた。
 男のヒップには製造人間を示す、シリアルナンバーが生体プリントされていた。

 ジル・ドレイクは男の頭から爪先まで、じっくりと観察していく。
 顔……胸……腹……そして、完全に皮が向けて亀頭が露出した男性性器。
 製造されている男は全員が早い段階で、包茎除去処置が行われていた。
 ジル・ドレイクが質問する。
「包茎はどうやって処置するんだ?」
「別の通路エリアに包茎男性カプセルをまとめて処置しています……見てみますか」
 ジル・ドレイクは案内されて、包茎男性だけを集めたカプセルゾーンにやってきた。
 カプセルの中に浮かぶ男性のペニス亀頭冠には、包茎矯正リングがハメられていた。
 工場長が説明する。
「最初に亀頭まで被った皮を縦横に引っ張って、柔軟させてからリングを亀頭冠に固定して剥けチ●ポに変えていきます……皮を被ったままでは、男同士のセックスはできませんから」



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