序章@

 〜序章〜
 漆黒の宇宙を進む宇宙船団と、その後を追うように進む小惑星があった。

 女性の内部女性性器、子宮と卵巣と膣の形に似た生物的な宇宙母船。
 後方には母船に鎖で引っ張られた、蠢く触手軍団の小惑星。
 さらには精子の形をした、数千の小型宇宙船が母船に寄り添うように航行している大船団だった。 蠢く各種色の触手に壁や床や天井が埋め尽くされた、女性子宮母船の中では、一組の裸の男女が、触手責めをされていた。
「うぐぐっっ……ぐふぅぅ」
 腰を少し引いた格好で天井から下がった触手に体を、吊り下げられた少女の性器と尻は触手に嬲られ。
 挿入で拡げられた膣口、肛門、口腔には触手の執拗な抜き挿しがされていた……乳房や腰にも触手が絡まり蠢き、ヌメヌメとした粘液で裸体がテカり光っている。
 少年の方は、盛り上がった触手の山に床から少し腰を押し上げられ、手足を触手で拘束された形でぺニス、肛門、口腔、乳首から全身が巻きつき蠢く半透明な触手に責められていた。
 ぺニスを触手の口に飲み込まれ、グヂュグチュとしごかれていた少年が、白目を剥いて腰を大きく上昇させると、低い呻き声を発した。
「うぐッ!? ぐっぐっぐっ!」
 触手の口の中に白い液を放出する少年……放出された少年の精液は、触手の半透明な管を通って分岐され一部は貯蔵へ、一部は少女の胎内へ注入されて人工受精に使われる。
 少女の意思を無視して、膣内にドクッドクッと注がれていく精液を眺める白衣姿の若い地球人男性……『鬼頭 凍騎』〔おにかしら とうき〕の姿があった。
 凍騎の足元には半透明の触手に責められている男女の、引き裂かれた衣服が散乱していた。
 地球の西欧地域の民族衣装に似た、衣服を拾い上げて眺めている凍騎に話しかけてくるモノがいた。
《どうだ、凍騎……次の触侵予定の惑星から拉致してきた、人間の身体データ収集具合は?》
「順調です『触手王』さま、責めるポイントも判明しました」
 蠢く触手の壁が左右に動き、楕円形で凸面した巨大な有機質モニターが現れる、モニターには触手本星にいる黄金色に輝く『触手王』が蠢いていた。
 触手王が言った。
《次の星の触侵指揮も、凍騎おまえに任せる……触手軍の触手たちに自由に指示を与え、触侵を侵攻成就させよ》
「お任せください、触手王さま」
 壁が元の蠢く触手壁へともどる。
 床から盛り上がるように肌色をした、のっぺりとしたヒトガタ人形のようなモノが現れ、凍騎の前で裸の女へと変わった。



 凍騎が裸の女に向かって言った。
「ティティス、触侵の下見で星に降りるぞ、捕らえてきた女に化けろ」
 凍騎の手足となって働いている人工疑似生命体のティティスの体が、吊り下げられて触手に責められている少女の姿に粘土をこねるように変わった。 ティティスの変身は、少女の姿だけではなく衣服までも再現している。
 天井から吊り下げられて、触手責めをされている少女は自分と同じ姿に変わったティティスを驚愕の眼差しで見た。
 凍騎は宇宙船の丸窓から、見える蒼いサファイアのような惑星に目を向ける。地球型の惑星で海の面積が地球より少し広く、陸地が少ない植物が密集している地域はまるで緑色の苔が生えているようだった。
 宇宙船に拉致してきた少女と少年の故郷の星……『王宮惑星』だった。
 凍騎が言った。
「文化レベルは地球の西洋童話並みか、まだ宇宙からの外敵を、目視以外の方法で早期発見するまでの文化レベルには至っていないようだ……こちらの存在が知られていないのは好都合だな」
 触手責めを受けている、少女と少年の口腔と直腸に栄養剤と興奮剤と発情剤を混ぜたモノが触手管を通して投与され、強制発情させられた少女と少年の肉体に、さらにハードな触手責めが続けられた。
「うごぉぉぉぉぉぉぉぉぉッ!?」
「あがぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」



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