皮モノ〔読み切り・エロ少なめ〕

☆以前、書いた皮モノが諸事情から削除してしまったので、思い出しながらのリメイク版です。


「あぁん、あはぁん………いぃ、チ○ポ気持ちいぃ」
 その日も快感の虜になった紗那は、街でゲットした男とホテルでセックスをしていた。
「あぁぁぁ………イクゥ、イクゥ」
 ベットで背中を浮かせて絶頂する紗那。

 エッチが終った紗那は一人でシャワーを浴びながら、ふっと自分の体を撫で回す。
(なんだろう………薄皮の大福アイスの中に具が詰まっているような? この変な感覚は?)
 紗那はずっと体の違和感に悩まされていた、別の何かが体の中に閉じ込められているような不思議な感覚に。
「これって、あたしの体だよね?」
 紗那は首を幾度もかしげながら、シャワールームを出た。

 数日後──紗那が別の男とセックスをして、またシャワーで汗を流していた時、その異変は起こった。
(たまには女とヤリてぇな)
 ふっと、紗那の脳裏にそんな言葉が浮かんだ、紗那にはレズっ気はない。
 急に股間がムズムズしてきたかと思うと男性の陰茎がある位置から、女体の皮を突き破って勃起した
チ○ポ
が生えてきた。
 チ○ポが突き出た瞬間、マ○コからピュッと汁がほとばしる。
(!!)
 不思議と驚きは無かった、むしろ生えてきたチ○ポに紗那は、懐かしさと親しみさえ感じた。
 陰茎の根元を触ってみると皮の中に、二つの塊が並んでいるのがわかった──睾丸だった。
(なんでこんなのが体に?)
 紗那が陰茎と睾丸を押し込むと、ズズウッと体の中に押し込まれて消える。
(この体、変!?)
 紗那の困惑はさらに深まった。

 数日後──紗那はまた別の男とホテルでセックスしていた。
「あッ、あッ、あふッ」
 正常位で男から突かれている紗那の昇っている頭の中に、やたらとリアルな白日夢が浮かぶ。
 紗那は自分の部屋で生きたまま着ぐるみのような生皮にされて。
 首筋から背中にかけて開いた切り込みから、裸の男に両足を突っ込まれて着られていた。
 前方の全身を映す鏡に映っている、自分の皮を着ようとしている男の顔には見覚えがあった。
 半年前から行方不明になっているクラスメイトの翔摩だった。
 腰から下に作業用ツナギか、背中ファスナーの着ぐるみを穿いているような格好で紗那の皮を着ていく翔摩が鏡に向かって呟いている声が白日夢の中で聞こえた。
「しかし、本当に生きたまま人間を皮にしちまう飲み薬なんてな………あのネットで買った怪しい魔法薬は本物だった、ジュースに混ぜて紗那に飲ませたら本当に生皮になっちまった」
 翔摩は紗那の皮の両腕に腕を通して指先を合わせ。
 最後に紗那の頭皮を被り、弛んでいた顔の皮を引っ張り合わせた。
 紗那の声で翔摩が言った。
「背中の切り込みはと………自然にふさがったな、皮の内側にメス臭が残っている、これでオレは紗那か………男性性器が無くなって、女性性器になっている」
 鏡に映っている紗那は、いやらしい顔で自分の裸体を撫で回したり。乳首を摘まんだりしていた。
「んっ………乳首感じる、この乳房も尻も今はオレの体か」
 紗那の皮を着た翔摩は、鏡の前でM字開脚座りをすると性器をクパッと指で左右に拡げて観察した。
「すっげぇ、これが紗那のマ○コか………んッ、軽く触っただけで電気が走ったみたいに感じる。なんていやらしい体なんだ………チ○ポはどこに消えた?」
 翔摩の紗那は、鏡の前でオナニーをはじめる。
「あふッ、あッ、これが女のオナニー………んぁ、自然に声が出ちゃう………穴に指挿れれちゃう………あぁぁ、すっごい」
 皮を着た翔摩が膣穴に指を挿れて掻き回してオナニーをしていると、皮の内側にから紗那の声が聞こえてきた。

《なに人の皮着て、勝手なコトしているんだよ》
「紗那か、おまえ意識、皮に残っていたのか? いつから意識もどっていた?」
《あんたが、あたしの皮に腕を通した時から気づいていたわよ………あたしの皮を脱げ! あたしの姿で変なコトをするな!》
 翔摩が鏡に映る紗那に向かって、挑発的な口調で言った。

「誰が脱ぐか、もうこの皮はオレのモノだ」
《そうか、それなら一生着ていろ………おまえの自我は消えろ、消えろ、消えろ!》
 紗那の姿をした翔摩が、苦悶の表情で頭を押さえる。
「や、やめろ! うわぁぁぁぁ!」
《消えろ、消えろ、消えちまぇ!》
 紗那の強い意識が、翔摩の自我と意識を抑え込んで喰っていく。
「やめてくれぇ! オレが消えていく! 紗那の意識が流れ込んでくる! オレが喰われる、オレは………誰だ? あっ………」
 顔を上げた裸の紗那は鏡を見てニヤッと笑う。
「ふうっ、やっと消えたか………ヘタレ男が」

 白日夢が消え、男から突かれている紗那が眉を寄せた顔の、いやらしい喘ぎ顔で呟く。
「思い出した………あたしの皮の内側には、自我が消えた男の体が今も
 紗那が表皮を引っ張り破ると中から、翔摩の顔と上半身が現れる。
 まるでエイリアンが皮を破って現れたような、衝撃的なシーンを見せられた男はショックで。
「うわあああああああぁぁぁぁ!?!?」
 と、絶叫すると紗那の体内に射精した。


〜おわり〜これは読み切りですので、これで終わりです


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